フルーティーな味わいが特徴のサリニャックは、1809年にブドウ栽培業者の協同組合から発足した歴史あるメーカーです。
サリニャックはブドウをブレンドする際に、古酒は古酒で、若い酒は若い酒という形で年代が近いもの同士をブレンドする特徴があります。
分類 | ブランデー |
---|---|
生産国 | フランス |
地方 | コニャック地方 |
地区 | ファン・ボア地区 |
サリニャックについて
サリニャックはフランスのコニャック地方のファン・ボア地区のブドウを使って造られているコニャックで、とてもフルーティな味わいが特徴的と言われています。
フランスではコニャック地方で造られるブランデーの事をコニャックと呼んでいますが、厳密にはAOC(アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ)という、製品の品質をフランスが国として保証する制度の定められた規制の中で造られたものしかコニャックと名乗る事ができません。
サリニャックはファン・ボア地区のブドウを使っており、定められた蒸留方法でコニャック造りを行っているため、コニャックと名乗る事ができています。
サリニャックは、ナポレオン3世の統治下であった1809年にブドウ栽培業者の協同組合から発足し、それなりに歴史のあるコニャックメーカーで、社名は主導者のアントワーヌ・ド・サリニャックから付けられました。
自家農園で収穫されるブドウ以外にも、その他のブドウ栽培農家のブドウやワインを吟味して買取を行いブレンドしていますが、ただブレンドするのではなく、古酒は古酒で、若い酒は若い酒という形で年代が近いもの同士をブレンドさせています。
1973年にはカナダのハイラムウォーカー社の傘下となり、5大コニャックメーカーの一つクルボアジェの関連会社となりましたが、現在はサントリーホールディングスの子会社ビーム サントリーのブランドの一つとして生産が続けられています。
サリニャックの種類
サリニャックにはラベルに大きく「NAPOLEON」と表記しているものが多く出回っているため、サリニャック ナポレオンという銘柄名だと思われがちですが、ナポレオンは熟成年数を表す言葉で、コニャックの場合、熟成年数が7年以上の場合に用いられており、ナポレオンという表記以外にもXOやエクストラなども使われる事があります。
サリニャックの中でも最高等級のサリニャック ナポレオンはフランスを代表するラグジュアリークリスタルガラスブランドのバカラが手掛けたボトルを使用した特別仕様もリリースしています。
また、サリニャックにはナポレオン以外にも熟成年数が5年以上のVSOPも造られています。