ルイロデレールの起源は、1876年、ロシア皇帝アレクサンドル2世専用シャンパーニュとして造ったことから始まる。口当たりがよく、かつコクがあり、フルーティな風味を保ちながらも未熟さは微塵もないワイン、それが「ルイ・ロデレール」のスタイルです。
分類 | スパークリングワイン |
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タイプ | 辛口 |
ブドウ品種 | ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエ |
生産国 | フランス |
地方 | シャンパーニュ |
地区 | モンターミュ・ド・ランス、コート・デ・ブラン、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ |
ルイ・ロデレールについて
ルイ・ロデレールはフランスの世界有数なシャンパン製造会社として知られ、1776年に設立された老舗シャンパーニュ・メゾンです。
自社の畑を214ha保有しており、ルイ・ロデレールが必要とするブドウの75~80%をこの畑からまかなっています。
また、品質を保つために一貫して家族経営を行っており、世界の各地にワイナリーを展開し、有名シャトーを傘下に持っています。
ルイ・ロデレールが一躍知られるようになったのは、ルイ・ロデレール2世の時代の1876年に起きた出来事でした。
当時のロシア皇帝アレクサンドル2世の要望により、ルイ・ロデレールの総力を挙げて特別なシャンパンが造られ、このシャンパンはアレクサンドル2世の名声を象徴するようにクリスタル製の透明なボトルに入れられました。
現在もこの透明なボトルのルイ・ロデレールは「希少性」「完璧さ」「気品」の象徴として、「クリスタル」という名で造り続けられています。
また、ルイ・ロデレールは広告活動をあまり行っておらず、品質を磨く事だけを追求してきたため、「誰もが知るシャンパン」ではありませんが、愛飲家の間では知らない人はいないほど有名です。
ルイ・ロデレールのこだわり
ルイ・ロデレールでは毎年仕立てたワインをブレンド用に熟成させておく「リザーヴワイン」を大量に保管しています。
その種類は150種樽にも及ぶと言われており、40もの異なるクリュ(畑)からそれぞれ仕立てられた2~6年もののリザーヴワインを樽ごと所有し、専用のセラーで保管しています。
このリザーヴワインはルイ・ロデレールのノン・ヴィンテージの味を安定に保つための重要なもので、ルイ・ロデレールのキュヴェの一つであるブリュット・プルミエには贅沢にも90%のリザーヴワインが使われています。
また、ルイ・ロデレールの代名詞である「クリスタル」は透明なボトルを使用しているため、紫外線からシャンパンを守るために黄色いセロファンが1本ずつ巻かれています。
このように手間のかかる作業を行っている事を見ても、ルイ・ロデレールが利益よりも究極のシャンパンを追求している事に重点をおいている事が分かります。