ランソンは、シャンパーニュ地方の、大聖堂とシャンパンで知られる美しい街ランスにあります。
100年以上前のヴィクトリア女王時代に英国王室で楽しまれたのを始めとし、
スペイン、スウェーデン王室でも親しまれてきた由緒正しきシャンパンです。
分類 | スパークリングワイン |
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タイプ | 辛口 |
ブドウ品種 | ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエ |
生産国 | フランス |
地方 | シャンパーニュ |
ランソンの歴史
1760年シャンパーニュ地方ランスでフランソワ・ドゥラモット判事が「ドゥラモット・シャンパン・ハウス」としてシャンパン事業始めた事でその歴史が始まりました。
記録ではランソンは最も古いシャンパンメーカーのひとつであるとされています。
1798年にフランソワ・ドゥラモットの息子であるニコラ・ルイ・ドゥラモットが事業を継承し、ニコラがマルタ騎士団の騎士であった事に由来し、マルタ十字のレッドクロスをもとにブランドエンブレムが作られました。
1823年にはジャン=バティスト・ランソンとパートナーシップを組み、社名を「ヴーヴ・ドゥラモット=バラシャン」に改名しましたが、1856年にランソン家がメゾンにおける全ての支配権を手に入れると「ランソン・ペール・エ・フィス」と再度社名の変更を行いました。
ヴィクトリア女王から愛され、150年以上イギリス王室に愛され続けてきたランソンは現在、ボトルネックにはエリザベス2世の名前が刻まれたイギリス王室御用達の証が刻まれています。
2006年からはボワゼル・シャノワール・シャンパングループ(BCC)の一員として、エレガントな酸味とフレッシュな味わいのシャンパンを造り続けています。
ランソンのこだわり
ランソンではほとんどのシャンパンメーカーが行っているマロラクティック発酵を行っておらず、果実味や新鮮さを保ちながらゆっくりと熟成させているため、酸味を残したフルーティでまろやかな風味が特徴です。
シャンパンの法定熟成期間は15ヶ月とされていますが、ランソンの場合、ノン・ヴィンテージはすべて36ヶ月の熟成期間を設けています。
更にゴールドラベル、ノーブル・キュヴェのヴィンテージの場合、最低でも5年の熟成期間が設けられています。
原料となるピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエの3つの品種のブドウを自社畑で栽培していますが、優れた契約農家からも選び抜かれたブドウを買い付け、クリュ(畑)ごとに分けてステンレススティールタンクで醸造され、厳正なテイスティングが繰り返されてからブレンドされています。
シャンパン造りの重要なポイントでもある二次発酵の際に出た澱を取り除くルミュアージュ(動瓶)は、機械と手作業の両方で行っています。