ブッカーズは、10樽以下の樽の原酒をブレンドして瓶詰めしたスモールバッチ・バーボンの1つで、生産数が少ない事から稀少価値が高いウイスキーと言われています。
分類 | ウイスキー |
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生産国 | アメリカ |
地方 | ケンタッキー州 |
地区 | クレアモント |
ブッカーズとは
ブッカーズはバーボンの銘柄ですが、その中でも生産量が少ない希少なバーボンでプレミアム感満載のスモールバッチ・バーボンの1つで、確固たる地位を確保しているバーボンとして知られています。
ブッカーズは製品として販売していない頃、とあるパーティーにて振舞っていたバーボンが非常に好評であったという理由により製品化する事になったという逸話もあります。
そんな名高いブッカーズを生み出したのは、世界中でも広く知られているビーム社で、蒸留はアメリカのケンタッキー州クレアモントに所在し、バーボンの名門で知られるジムビーム・クレアモント蒸留所が行っています。
そのビーム社の創業者であるジェイコブ・ビームは、ドイツからの移民で移住当初は細々と蒸留業を営んでいましたが、1785年の移住から10年後に本格的な経営に乗り出した事から創業年数は本格的に始動した1795年となっています。
その後、アメリカの禁酒法など様々な苦難を乗り越え、ビームファミリーはバーボン一筋の熱き想いで多くのマスターディスティラーを輩出するなどバーボン業界を牽引し、200年以上繁栄させ続けています。
近年では、日本の企業であるサントリーホールディングスが全株を取得した事により、ビーム・サントリーという社名へと変貌を遂げていますが、今後の様々な展開が気になってたまらないと感じている方もファンの中にはいるようです。
ブッカーズの製造と特徴
ブッカーズは、ビーム社の6代目マスターディスティラーであるブッカー・ノォが厳選した原酒をもとに手作りで生み出した、最高のスモールバッチ・バーボンとして知られ、ブッカー・ノォの名前が銘柄の由来ということでも知られています。
ブッカーズは原料となるトウモロコシや麦などの収穫年度や季節によって味が変わってきます。
蒸留当初は無色透明ですが、内側を焦がしたホワイトオーク樽の中で熟成させることで、樽に含まれる糖質などのエキスが溶け出し、6年~8年熟成させると黄金色に輝く最高級の原酒が出来上がります。
その原酒の中から、5種類~10種類厳選し、度数の調整を行わず樽の中の原酒をそのままブレンドし、ワインボトル型の瓶にボトリングするという方法をとっています。
製造年数によって味わいやアルコール度数が微妙に違うというブッカーズならではの魅力となり多くのファンを魅了しています。
ちなみにアルコール度数は60.5度~63.5度となっており、ボトルの首近くに「熟成年数」「樽ナンバー」「アルコール度数」がラベルに記入されています。