バーボン ヴァレーは、バーボンの生産地として有名なケンタッキー州で作られていますが、真夏には30℃を超える猛暑、真冬では雪が降るほど寒くなるという厳しい環境で育ったウイスキーです。
そんな寒暖差の厳しい環境でも、8年、12年、24年と熟成期間の長いウイスキーを作り出しているバーボン ヴァレーは、愛好家達に人気の1品となっています。
分類 | バーボンウイスキー |
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生産国 | アメリカ |
地方 | ケンタッキー州 |
地区 | バーズタウン |
バーボン ヴァレーについて
バーボン ヴァレーはアメリカのケンタッキー州バーズタウンを本拠地としているバーボン ヴァレー社によって造られていたバーボンとされていますが、バーボンは実在しない蒸留所を明記する事もあり、バーボン ヴァレー社もそれにあたります。
これは原酒を樽ごと買い付けた業者が自社で熟成させ、製品化させるにあたって商標登録の問題などで、オリジナルのラベルを付け、実在しない会社名で瓶詰めして販売しているからです。
バーボンは51%以上80%未満のトウモロコシとライ麦、小麦、大麦などを使い麦芽で糖化し、酵母を加えてアルコール発酵させています。
更に連続式蒸留機で、アルコール度数が80%以下になるように蒸留を行った後、改めてアルコール度数62.5%以下に加水調整し、内側を焼き焦がしたホワイトオークの新樽に詰め、2年以上の熟成を行わなければバーボンと名乗る事ができません。
そして、バーボンの生産地であるケンタッキー州は気温が真夏には30℃を越え、真冬では雪が降るほど厳しい寒さになるなど寒暖差の激しい環境下にあるため、バーボンの長期熟成は難しいとされています。
しかし、バーボン ヴァレーは8年、12年、24年とバーボンとしては熟成年数の長いラインナップを持っています。
貴重なバーボン ヴァレー24年
愛飲家であれば一度は飲んでみたいと言われているスーパープレミアムなバーボンであるバーボン ヴァレー24年は、1999年に限定発売された2000年のミレニアムを記念して造られたウイスキーで、1974年12月に蒸留が行われ、1999年2月に瓶詰されたものです。
バーボンとしては超長期熟成型で、24年間という長い時間の中で蒸発して失われてしまった原酒も多く、限定5000本しか瓶詰されていません。
熟成担当責任者ケニー・アイスのコメントを記した紙片が封入されていますが、ここに書かれている記述や住所が、同じ長期熟成型のバーボンで知られるマーチン・ミルズ24年と同じである事から兄弟商品とされています。
更に高価なバーボンとして知られるエヴァン・ウイリアムズ23年も中身が同じだと言われています。