クライヌリッシュ蒸留所が新しい蒸留所を創設した際に、元々あったクライヌリッシュ蒸留所をブローラ蒸留所と名付けたのが始まりとされています。
ハイランドウイスキーの中でもピート香が高いのが特徴で、スモーキーな香りにスパイスの効いた味わいが特徴となっています。
生産国 | イギリス |
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地方 | スコットランド |
地区 | 北ハイランド |
村 | ブローラ |
ブローラの歴史
ブローラ蒸留所は、スコットランドの北ハイランド東沿岸部、ゴルフとサーモンフィッシングが人気のリゾート観光地、ブローラという村に位置しています。
元々、1819年創業のクライヌリッシュ蒸留所が、1967年に道路を挟んだ向かい側に新しい蒸留所を建設しました。
その時に新しい蒸留所が「クライヌリッシュ」と名付けられ、既存の古い蒸留所は1969年に「ブローラ」と改名されました。
2つの蒸留所は、クラインミルトン川を水源として並行して稼働していましたが、1983年にブローラ蒸留所はわずか14年で操業を停止しました。
スコットランドが誇る失われた蒸留所の1つであり、操業期間も短く閉鎖蒸留所という希少性も加わって、ファンの間でも大変評判が高くヴィンテージ品を中心に高値で取引されています。
ブローラについて
北ハイランドのスコッチウイスキーで、クラシカルな美酒として多くのファンに親しまれています。
ブローラ蒸留所は、まだクライヌリッシュの名で操業していた頃、すでにその名声は各地に知れ渡っていました。
スペイサイドのザ・グレンリベットと肩を並べるほどの人気ぶりで、生産が注文に間に合わないというエピソードまでありました。
ブローラの特徴は、ハイランドの中でもピート香が強く、特に1970年代前半にかけ、ピートの強い麦芽を使用していました。
潮っぽくてコクがあり、オイリーでスモーキーな風味を感じとることができます。
北ハイランドとアイラの個性を合わせ持ち、刺激的でスパイスの効いた味わいに仕上がっている物が多いのも人気の理由となっています。