スコットランドの最北端にあるハイランドパーク蒸留所で作られたハイランドパークは、最上のモルトウイスキーとも呼ばれ多くのウイスキー愛好家に人気の1品です。
フルーティーな香りにビターチョコのような味わい、穏やかなスモーキーさが特徴のウイスキーとなっています。
分類 | ウイスキー |
---|---|
生産国 | イギリス |
地方 | スコットランド |
地区 | パークヒル |
ハイランドパークについて
ハイランドパークは200年以上の歴史があり、古くから受け継がれている伝統や技法を現在でも守り続けているスコッチウイスキーで、銘柄の由来はスコットランドの最北端にあるパークヒルと呼ばれる高台にハイランドパーク蒸留所が所在している事だとされています。
また、ハイランドパークは北の巨人という異名を持つハイランドパーク蒸留所が製造から瓶詰めを行っているシングルモルトで「非常に優れた食後酒で全モルトウイスキーの中で1番のオールラウンダ―」や「最上のモルトウイスキー」などと呼ばれ、モルトウイスキーファンの間でも広く知られています。
その他にもハイランドパーク蒸留所は、70以上の島々からなるオークニー諸島に所在しており、海賊に支配されていた歴史がある事から、ハイランドパークのシンボルマークである「h」には海賊色を強調したデザインが採用されています。
ハイランドパークの想い
ハイランドパークはその特徴を大きく5つに分ける事ができます。
1つ目は、水に浸した大麦を一定時間ごとに混ぜ合わせ、麦芽を作る工程を丁寧に手作業で行うフロアモルティングを行っている事。
2つ目は、混合することによってモルトに特徴的な風味が生まれるピートで、形成年代や他のスコットランドの地域とは異なる3層のピートを手作業で採掘している事。
3つ目は、クールマチュレーションと呼ばれる低温熟成である事で、クールマチュレーションとは、夏は15度くらいで、冬は零度を下回らず多湿であるという涼しい環境で熟成させるという自然の恩恵を利用した製法の事です。
この環境により、ウイスキーの蒸発(天使の分け前)の量を減らす事ができるそうです。
4つ目は、ウイスキーにとって大切な樽の選択で、ハイランドパークにはスパニッシュオークとアメリカンオークのシェリー樽を用いる事で独自の風味を生み出しています。
最後の5つ目は、それぞれの樽に入っている原酒を混ぜ合わせた後に再度、樽に戻し調和させる期間を示すカスクハーモナイゼーションと呼ばれる製法が用いられている事です。
そんなハイランドパークですが、これらの特徴の他にも仕込み水は留所敷地内に掘った井戸から汲み上げるミネラル分豊富なクランティットの湧き水を使っている事は創業当初から変わっていません。
このような独自の原料や製法へのこだわりを貫いているからこそ、スコッチウイスキーファンの間でも高い評価を得る事が出来たと考えられています。