ジャックダニエルは、アメリカ合衆国テネシー州に本社を置き、テネシー・ウィスキーの代表的な銘柄です。スムーズな口当たりとまろやかさ、そして華やかな香りが特徴です。
分類 | アメリカンウイスキー |
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タイプ | バーボン |
生産国 | アメリカ |
地区 | テネシー |
主原料 | トウモロコシ、ライ麦 |
ジャック・ダニエルの歴史
ジャック・ダニエルは1866年に創業者であるジャック・ダニエルの名前を刻んだ陶器のジャグで発売されたウィスキーです。
日本での認識はバーボン・ウィスキーとされていますが、バーボン・ウィスキーと呼べるのはケンタッキー州で決められた原料と製法で造られたウィスキーの事なので、テネシー州で造られるジャック・ダニエルはテネシー・ウィスキーとされています。
創業者のジャク・ダニエルがこのウィスキーを造るきっかけとなったのは、生まれた家庭が貧乏で、7歳からルター教会の牧師であり蒸留所のオーナーであったダン・コール家に雇われた事がきっかけでした。
ダン・コール家でテネシー・ウィスキー独自の製造法であるチャコール・メローイング製法を学んだジャック・ダニエルは、ダン・コール牧師が牧師としての仕事に専念するために13歳の時に蒸留所を譲り受け、本格的なウィスキー造りを始めます。
その後、政府が酒類にも課税すると見込み、蒸留所を政府に登録し、アメリカ初の政府公認蒸留所となりました。
1904年にはミズーリ州のセントルイスで開催されたセントルイス万国博覧会でオールドNo.7(後のブラックラベル)を出品し、世界各国のウィスキーの中で唯一金賞を獲得しました。
しかし、1919年は政府によって禁酒法が施行され、蒸留所は事実上の閉鎖となってしまいましたが、禁酒法が撤廃されるとジャック・ダニエルの甥であったレム・モトローによって再建されます。
しかし、継ぐ者がおらず、酒類販売・製造企業のブラウン・フォーマン株式会社に買収され現在に至ります。
ジャック・ダニエルについて
ジャック・ダニエルはトウモロコシ80%にライ麦、大麦麦芽を原料とし、サトウカエデの木炭で原酒を一滴一滴ろ過するチョコール・メローイング製法で造られています。
また、ジャック・ダニエルではサトウカエデの炭の生産は工場内で行われています。
貯蔵するオーク樽はルイヴィルのブラウン・フォーマンクーパレッジで製造されており、チャーリングの前にトースティングというジャック・ダニエル専用の低温焼入れ工程を行っています。
こうしてジャック・ダニエルは、ジャック・ダニエル グリーン、ジャック・ダニエル ブラック、ジェントルマンジャック、ジャック・ダニエル シングルバレル、ジャック・ダニエル シルバーセレクト、ジャック・ダニエル テネシーハニーなどの主な銘柄と共に、世界で最も飲まれるウィスキーの一つとして高い人気を誇っています。