最も偉大なスペイサイドモルトと言われているロングモーンは、そのまま飲むのもいいですが、クィーンアンやロールスロイスなどのブレンデットウイスキーの原酒としても評価が高いと言われています。
また、ニッカウイスキーの創業者である竹鶴政孝がロングモーン蒸留所に修行に訪れていた事から、日本のウイスキー作りと深い関係があると言えます。
分類 | ウイスキー |
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生産国 | フランス |
地方 | スコッチ |
地区 | スペイサイド |
ロングモーンとは
ロングモーンはスペイサイド地域にある蒸留所で造られているスコッチウイスキーで、最も偉大なスペイサイドモルトともいわれています。
ブレンデットウイスキーの原酒としても評価の高いロングモーンは、ヴィクトリア女王時代から現在のエリザベス2世の時代まで続く王室御用達のスコッチとして知られているクィーンアンや、シングルモルトのロールスロイスという異名を持つマッカランになどの原酒にも用いられています。
また、ロングモーンという名前は、ゲール語で「聖人の場所」という意味を持ち、蒸留所が建てられた場所に教会があったことに由来しているといわれています。
ちなみに、ニッカウイスキーの創業者である竹鶴政孝が修行に訪れたロングモーン蒸留所の創業は、グレンロッシー蒸留所の創業者であるジョン・ダフがジョージ・トムソン、チャールズ・シレンと共同で1893年にスタートさせたとされています。
ロングモーンの特徴とニッカウイスキー
ロングモーンの蒸留は独特で、使用されているポットスチルは初留釜がストレート・ヘッド型で、再留釜がランタン・ヘッド型となっており、全部で8基が稼働しています。
再留釜の方は効率の良いスチーム加熱をしているのに対し、初留釜は世界でも珍しい石炭直火焚きを採用することで他とは違うロングモーン独自の味を造り出していました。
また、ロングモーン蒸留所で修業していたニッカウイスキーの創業者である竹鶴政孝は、北海道の余市に造った蒸留所はストレート・ヘッド型のポットスチルで石炭直火焚きを採用しており、ロングモーンは日本のウイスキー造りに深い関わりがあると言えます。