山吹色のラベルが特徴となっているシャトー・デュクリュ・ボーカイユは、サンジュリアンのラフィットとも称されているワインとなります。
黒果実系の香りにコーヒーを思わせるようなニュアンスがバランスよく感じられるワインとなり、今も昔も人気のお品物となっています。
メーカー・ ブランド |
シャトー・デュクリュ・ボーカイユ |
---|---|
分類 | ワイン |
ブドウ品種 | 赤ワイン |
生産国 | フランス |
生産者名 | ブルーノ・ウジェーヌ・ボリー |
シャトー・デュクリュ・ボーカイユについて
シャトー・デュクリュ・ボーカイユはサン・ジュリアンの第2級格付けのワインで、レオヴィル・ラス・カーズやシャトー・ラトゥールなどと近い場所にある畑です。
その畑は、ガロンヌ河によって運ばれた直径5cmにもなる大きな砂利が表面を覆っており、その下は粘土質というブドウ栽培に向いた最高のテロワールを持っており、ボーカイユという名称も「Beau(美しい)」「caillou(小石)」という言葉からきており、畑の状態が由来となっています。
第2級格付けでありながら、シャトー・マルゴー、シャトー・ラフィット、シャトー・ラトゥール、シャトー・ムートン・ロートシルト、シャトー・オーブリオンという5つの第1級格付けのワインに匹敵する品質を持つ「スーパーセカンド」と呼ばれるワインで、時にはこれらを凌ぐワインを生み出してきました。
そんなシャトー・デュクリュ・ボーカイユのラベルに描かれているデュクリュ家の屋敷は、サン・ジュリアンの村でも美しい庭とヴィクトリア王朝風の外観を持ち、訪れる人々の目を奪い続けています。
シャトー・デュクリュ・ボーカイユの歴史
シャトー・デュクリュ・ボーカイユはもともとボーカイユとして定評があったシャトーでしたが、1795年にベルトラン・デュクリュが買取った事で、現在のシャトー・デュクリュ・ボーカイユという名称へ変更となり、品質が著しく向上したため、1855年のメドック格付けで第2級を獲得したのです。
その後、様々なオーナーの手に渡りましたが、1941年に現在のオーナーであるボリー家の所有となり、メドックでは数少ない在住する所有者となりました。
シャトー・デュクリュ・ボーカイユのこだわり
シャトー・デュクリュ・ボーカイユでは約50haの畑から手作業でブドウの収穫を行っており、その畑の中で選果を行っています。
畑の中で選果を行うのは、醸造所まで移動するわずかな時間であっても、状態の悪いブドウと健全なブドウを触れ合わす事をしたくないという、最高のワインを造るための配慮からきています。
この他にもシャトーのセラーで長年熟成されていたワインは、コルクの寿命が30年前後と言われているため、ワインの状態を保持し、エイジングのポテンシャルを最大限に発揮させるために「リコルク」というコルクを新しいものに取り替える作業を行っています。