シャトー・フィジャックは、シュヴァル・ブランに隣接しサン・テミリオン地区を代表するシャトーの1つです。果実系の香りにタバコなどのスパイスなニュアンスが混ざり合い、口に含むと、黒系果実のジャムのような味わいが広がりエレガントなワインのと言われています。
メーカー・ ブランド |
シャトー・フィジャック |
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分類 | ワイン |
ブドウ品種 | 赤ワイン |
生産国 | フランス |
生産者名 | ティエリー・マノンクール |
シャトー・フィジャックについて
シャトー・フィジャックはサン・テミリオン第1特別級Bのワインで、シャトー・シュヴァル・ブランに隣接し、メドック格付け2級に匹敵する名門シャトーと言われています。
サン・テミリオン地区における最古のシャトーの一つで、シャトー・フィジャックという名称は2世紀の所有者フィジャキュスの名が由来と言われています。
これまでの歴史の中で様々な人の手に渡り、18世紀末には200haという大規模な敷地を所有していましたが、19世紀初頭には所有する土地を分割売却する事になり、1832年に16haの畑が現在のシャトー・シュヴァル・ブランの畑となり、残りがシャトー・フィジャックとなりました。
シャトー・フィジャックの畑の1/3はシャトー・シュヴァル・ブランに似ているグラーヴの土壌となっておりますが、シャトー・シュヴァル・ブランに比べ、カベルネ・ソーヴィニヨンの植えられている比率が高くなっています。
この地区ではメルロー栽培が主なのでシャトー・フィジャックの畑は珍しい存在となっており、これは土壌のメリットをいかすためにユニークな作付けとなっているそうです。
シャトー・フィジャックの畑
シャトー・フィジャックの畑は砂利質で、過去にイール川とドロンヌ川によってフランス中央高地より運ばれてきた鉄分を多く含んだものという特徴があります。
また、畑の周りを林が囲んでおり、突発的に吹く風からブドウの樹を守るだけではなく、伝染病などの病気も守るという重要な役割を果たしている事から、長い歴史の中で周りの畑が伝染病などの被害に遭っても、シャトー・フィジャックは乗り越える事ができました。
また、不作の年でも高い品質のヴィンテージを生み出しており、セカンドワインはラ・グランジュ・ヌーヴ・ド・フィジャックといい、こちらも高い評価を受けています。