サン・テミリオン第1級特別級の中でも最大面積の畑を持つシャトー・パヴィは、果実味が凝縮されフルボディなワインを作り、パーカーポイント高得点の常連シャトーと言われています。
香りや渋み、味わいがバランスよく感じられるワインとあって多くの愛好家を虜にしています。
メーカー・ ブランド |
シャトー・パヴィ |
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分類 | ワイン |
ブドウ品種 | 赤ワイン |
生産国 | フランス |
生産者名 | シャンタル・ペルス |
シャトー・パヴィについて
シャトー・パヴィはサン・テミリオン1級Aのワインで、サン・テミリオン地区内でも最良ランクを誇っています。
パヴィの丘に広がる32haという広大なブドウ畑を持ち、これは小さなシャトーが多いサン・テミリオンの中でも珍しい存在です。
昔からこの地でワイン造りを行ってきたシャトー・パヴィですが、1998年を境としてワインのスタイルを完全に一変させた事で話題を呼びました。
それはスーパーマーケット経営で財を成したジェラール・ペレスがシャトー・パヴィを手に入れた事が大きな転機となり、ジェラール・ペレスは最良のワインを造るための出資は一切惜しみませんでした。
この時、ジェラール・ペレスはシャトー・パヴィ・デュセス、シャトー・モンブスケなどのシャトーを購入しており、その中でもワイン評論家ロバート・パーカーから高い評価を受けたシャトー・ラ・クルジエールを購入した事は、シャトー・パヴィに大きな影響を与えるものでした。
シャトー・ラ・クルジエールは2001年のヴィンテージを最後にその名を消してしまったワインですが、その原因はシャトー・ラ・クルジエールの畑がシャトー・パヴィに吸収された事でした。
こうしてシャトー・パヴィで最良のワインを造る事を目標に、ブドウの育て方や醸造方法など様々な改革を行い、シャトー・パヴィをサン・テミリオン1級Aへと昇格させたのでした。
シャトー・パヴィのこだわり
シャトー・パヴィの畑の特徴は粘土質で、下層には粘土質石灰岩がある事です。
その畑ではブドウの選果をしながら手摘みで収穫を行い、そのブドウを醸造所まで運ぶとバイブレーター式の選果台の上で、改めて選果してから除梗を行っています。
1998年までは200hlという大容量のセメントタンクを使用して発酵を行っていましたが、現在は80hlという小さい容量のフレンチオーク製の発酵タンクを20基使用しています。
ここで1週間の低温マセレーションを行い、その後は約4~5週間、28~32℃でアルコール発酵、果皮浸漬を行い、100%新樽に入れてマロラクティック発酵を行うといった手間をかけたワイン造りを行っています。