現在はメドック格付け第五級となっていますが、第三級に格上げされるべきと高評価を得ています。
深い紫色で熟したプラムやカシスの香り、黒胡椒やトリュフのニュアンスが特徴で余韻にはミネラルが感じられます。
メーカー・ ブランド |
シャトー・ポンテ・カネ |
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分類 | ワイン |
ブドウ品種 | 赤ワイン |
生産国 | フランス |
生産者名 | アルフレッド・テスロン |
シャトー・ポンテ・カネについて
シャトー・ポンテ・カネはメドック格付け第5級というメドック格付けの中では低い評価となっていますが、その畑はシャトー・ムートン・ロートシルトの向いにあり、優れたテロワールを持っています。
メドック格付けが行われた当時、長年シャトー・ポンテ・カネを所有していたクリューズ社は、クオリティを無視したワイン造りを行っており、品質の悪いワインを世に送り出していた事などが理由でメドック格付け第5級とされます。
その後、著名なコニャック商人であるギー・テスロンがオーナーとなってからは見違えるような高品質のワインを造るようになりました。
更に現在のオーナーであるギー・テスロンの息子アルフレッド・テスロンはセラーに多額の投資を行い、環境を整備し、収穫したブドウの選果を厳しいものとしたため、造り出されるワインはメドック格付け第3級に匹敵すると評価されるまでとなりました。
そんなシャトー・ポンテ・カネの畑は78.9haと広く、セカンドワインであるレ・オー・ド・ポンテも造っています。
シャトー・ポンテ・カネの歴史
シャトー・ポンテ・カネは1725年頃に当時メドックの知事をしていたジャン・フランソワ・ポンテが設立したと言われています。
ジャン・フランソワ・ポンテは法律家でもあり、ルイ15世の秘書役も務め、晩年には陸軍少佐として活躍した人物で、後にポンテ家は「カネ」と呼ばれる区画を取得し、シャトー・ポンテ・カネと命名しました。
その後、クリューズ社が長年所有していましたが、「ポンテ・カネ」という名称のみを用いてヴィンテージ表示もなく、国鉄にまとめ売りをするという、ブランドやメドック格付けのラベリングの慣行を無視していることが裁判で明るみとなり、シャトーを売却する事になりました。
こうして著名なコニャックの商人ギー・テスロンが買取った事で、シャトー・ポンテ・カネの名声は高まり、多くのワイン愛飲家たちを楽しませるワインを造り続けています。
現在ではビオディナミ農法を試み、無農薬で人と環境に優しいワイン造りに取り組んでいます。