シャトー・グラン・ピュイ・ラコストは、リーズナブルな価格ではありますが、果実の熟した豊かな果実味が強く感じられるワイン通達の長年のお気に入りワインとなっています。
メーカー・ ブランド |
シャトー・グラン・ピュイ・ラコスト |
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分類 | 赤ワイン |
ブドウ品種 | カベルネソーヴィニヨンなど |
生産国 | フランス |
地方 | ボルドー |
村 | ポイヤック |
シャトー・グラン・ピュイ・ラコストについて
シャトー・グラン・ピュイ・ラコストはポイヤックの格付第5級のシャトーで、ジロンド川からはずいぶん内陸に入ったバージュの丘にあり、この立地条件はポイヤックの最も高所の地域の一つでもあります。
グラン・ピュイとは「大きな山」という意味ですが、シャトー・グラン・ピュイ・ラコストの場合、バージュの丘の事を指しているようです。
かつてシャトー・グラン・ピュイ・ラコストはシャトー・グラン・ピュイ・ラコスト・サン・ギロンとも呼ばれていました。
これは当時の所有者サン・ギロンの名前が由来となっており、サン・ギロンの娘がフランソワ・ラコストと結婚した事によってフランソワ・ラコストがこの畑の所有者となりました。
これをきっかけにシャトー・グラン・ピュイ・ラコストと改名し、この名は現在まで使われて続けています。
シャトー・グラン・ピュイ・ラコストはボルドーでは「GPL」と略称で呼ばれており、近年実力を上げてきているシャトーとして注目を浴びています。
シャトー・グラン・ピュイ・ラコストの歴史
シャトー・グラン・ピュイ・ラコストの歴史が記録に残されているのは15世紀の頃からで、これまでに様々な所有者の手に渡ってきました。
1855年のメドック格付が行われた際はフランソワ・ラコストの息子フレデリック・ラコストが所有者として活躍しており、シャトー・グラン・ピュイ・ラコストの礎を築きました。
1932年にはボルドー史上最高のグルメとして評判を持つレイモン・デュパンが所有者となり、独身のレイモン・デュパンは悠々自適に暮らしながらワイン造りを楽しんでいましたが、健康上の理由からワイン造りができなくなり、独身であった事から相続させる人間もいなかったため、第2級格付のシャトー・デュクリュ・ボーカイユのオーナーとして知られていたジャン・ウジェーヌ・ボリーに売却し、現在までボリー家が所有者としてワイン造りを行っています。
すっかり荒れ果ててしまったシャトー・グラン・ピュイ・ラコストの立て直しを図るためにボリー家はセラーの大改修を行い、シャトー・グラン・ピュイ・ラコストの歴史の中で最上とも言える出来のワインを生み出す事に成功し、名声を高めていきます。
その勢いは今もなお続いており、ボリー家は常にワインと対峙できるようにシャトー内で暮らし、今では格付2級に匹敵するほどの価格で取引される事も増えてきました。