何度も生産者が変わっていたシャトー・リューセック は、1985年ロスチャイルド家が所有して以来、名声を確実なものにしています。
華やかな花の香りに蜂蜜のような程よい甘さ、樽の香りも特徴となり、甘口ワインが苦手な方でも一度飲むと病みつきになってしまうそうです。
メーカー・ ブランド |
シャトー・リューセック |
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分類 | ワイン |
ブドウ品種 | 白ワイン |
生産国 | フランス |
生産者名 | ロスチャイルド家 |
シャトー・リューセックとは
シャトー・リューセックはソーテルヌワインの1つで、メドック格付け第1級に認定されています。
ソーテルヌワインは甘口の貴腐ワインが有名で、別名「デザートワイン」と呼ばれています。
1985年からシャトー・ラフィット・ロートシルトが所有しており、それ以前から良質の貴腐ワインとして評価されていた古い歴史を持っています。
畑の大部分がシャトー・ディケムに隣接しており、もともとの立地が良い上に、シャトー・ラフィット・ロートシルトの醸造技術が重なり、近年では安定した品質を保ち続けています。
畑の面積は92haあり、その広さからセカンドワインであるカルム・ド・リューセック(以前はクロ・ラベールという名称)も造っています。
シャトー・リューセックの歴史
18世紀のシャトー・リューセックは、ランゴン市のカルメル会修道院修道士が所有者で、フランス革命によってその所有権が没収され、国有資産として競売にかけられました。
その競売でシャトー・リューセックを手に入れたのはシャトー・ラ・ルーヴィエールを所有していたマレイヤックという人物でした。
1855年に格付けが行われた際、シャトー・リューセックはソーテルヌおよびバルサック格付け第1級に認定されました。
その後、様々な所有者の手に渡り、ソーテルヌの甘口ワインに情熱を注いだアルベール・ヴュイエールの影響は大きく、シャトー・リューセックでは高い品質の甘口ワインを生み出すようになります。
その後、1984年にシャトー・ラフィット・ロートシルトが所有する事となり、テロワールを最大限に引き出すために入念にブドウの粒を収穫する工程を整備し、樽内での発酵を行いました。
そのため、樽での熟成期間が長期化していき、新しい倉庫を新設するなど、出資を惜しまず、品質向上のために努めています。