デュガ・ピィはとても濃い色彩なので、初めて見た方はとても濃厚なワインだと思いますが、飲んで見ると繊細できめ細やか、純粋な味わいになっているのでビックリする方が多いと思います。
このギャップが人気の秘訣で、一度飲むともう一度飲んでみたいと思う方が後をたちません。
メーカー・ ブランド |
デュガ・ピィ |
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分類 | ワイン |
ブドウ品種 | 赤ワイン |
生産国 | フランス |
生産者名 | ベルナール・デュガ・ピィ |
デュガ・ピィについて
デュガ・ピィはジュヴレ・シャンベルタン村のカルト的な人気を誇る入手困難な生産者の一人で、地元ブルゴーニュの生産者からも、ロマネ・コンティを有するDRC社と双璧を成すと評価される実力者として知られています。
当主のベルナール・デュガは1975年に初めてブドウの収穫を経験していますが、ドメーヌ元詰めを始めたのは1989年からと比較的歴史の浅いドメーヌです。
もちろん、ブドウの栽培はドメーヌ元詰めを始める前から行われていましたが、栽培されたブドウは全てネゴシアンに売却されていました。
デュガ・ピィはわずか7.26ha程の畑を所有する小さなドメーヌですが、シャルム・シャンベルタン、マゾイエール・シャンベルタン、マジ・シャンベルタンと、3つの特級畑を所有しており、他の1級畑、村名畑も全てジュヴレ・シャンベルタン村にあります。
しかし、その畑の全てはたった5人の従業員によって管理されており、中にはトラクターが入らず、馬で土を耕す畑も存在します。
また、化学肥料は使わず堆肥を用いており、腐敗果はピンセットなどを用いて完全に除去するなど独自のこだわりを持っており、これらも全て手作業で行われています。
また、マロラクティック発酵は自然のまま行い、1991年からは清澄・濾過も止め、純粋なワイン造りを追求しています。
デュガ・ピィの生み出すワイン
デュガ・ピィでは様々なワインを生み出しており、村名ジュヴレ・シャンベルタンのワインには「キュヴェ・クール・デュ・ロワ」「レ・ゼヴォセル」などがあり、畑名なしの単一クリマである「プティット・シャペル」「ラヴォー・サン・ジャック」「シャンポー」や、特級の「マジ」「シャルム」「マゾワイエール」などがあります。
デュガ・ピィのワイン造りの哲学は「介入主義的な手法を出来るだけ最小限にとどめ、常に果実味の品質を維持して、アペラシオンの特徴が十分に瓶の中で表現されるようにする事」に重きをおいており、「ジュヴレ・シャンベルタンは長期熟成させるべきワインであるから、十分な抽出が必要」という考えのもと、14~20ヶ月間樽で寝かせて出荷されています。