ラ・ロマネはロマネコンティと肩を並べるグランクリュ。
当主のルイ・ミッシェル・リジェ・ベレール氏はピノ・ノワールの神様と呼ばれるアンリ・ジャイエやジャン・イヴ・ビゾーから指導を受け、丁寧で緻密な作業で畑を耕作し、ワイン造りに並々ならぬこだわりと情熱を傾けています。
分類 | 赤ワイン |
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タイプ | フルボディ |
ブドウ品種 | ピノ・ノワール |
生産国 | フランス |
地方 | ブルゴーニュ地方 |
村 | ヴォーヌ・ロマネ村 |
ラ・ロマネについて
ラ・ロマネは0.85haとフランス最少のグラン・クリュ(特級畑)で、現在リジェ・ベレール家が単独で所有しています。
畑を所有するリジェ・ベレール家はナポレオンにも軍人として仕えてきた由緒ある貴族で、かつては優良な特級畑を多数所有していました。
しかし、当時はブドウの栽培、ワインの醸造、瓶詰を全てルロワ、アルベール・ビショー、ブシャール・ペール・エ・フィスなどのネゴシアンに任せてきた事もあり、畑の持つ本来の力を発揮する事ができず、高い評価を受ける事はありませんでした。
そんな中、7代目の当主となったルイ・ミッシェル・リジェ・ベレールは、軍人としての道を進まず、ワイン生産者の道を進み、ブドウの栽培を見直すために畑を耕すなど土地つくりから始めました。
2002年からリジェ・ベレールとしてラ・ロマネ初のヴィンテージを発表していますが、ブシャール・ペール・エ・フィスとの契約により、2005年のヴィンテージまでは出来上がったワインを折半する事になっており、2002~2005年までのラ・ロマネのヴィンテージには二つのエチケット(ラベル)が存在しています。
ラ・ロマネのこだわり
ラ・ロマネは有名なロマネ・コンティと隣接しており、優良なテロワールを持っているはずでしたが、ルイ・ミッシェル・リジェ・ベレールがワイン醸造に介入するまでは手入れが行き届いておらず、ワインを造っても低い評価を受けてきました。
ルイ・ミッシェル・リジェ・ベレールは名だたる醸造家たちからワイン作りを学び、畑の耕作は機械を使わず馬を使って耕作し、カチコチであった土地を柔らかくする事から始めました。
その後、有機農法からはじめ、今ではビオディナミ農法(バイオダイナミック農法)を実践しています。
このビオディナミ農法は、人智学のルドルフ・シュタイナーによって提唱された農法で、太陰暦に基づいた「農業暦」にしたがって種まきや収穫などを行い、牛の角や水晶粉などの特殊な物質を利用する有機栽培の一種です。
現在でも畑の耕作は機械を使わず馬を使って耕作を行っており、こうした土壌の改善やブドウ栽培における工夫などがラ・ロマネの名声を高めているのです。