ワインの神様アンリ・ジャイエがコンサルタントを務めていた事でも有名なメオ・カミュゼはブルゴーニュの名門メゾンです。
現在経営を担当しているジャン=ニコラ・メオはアンリ・ジャイエ直接指導を受けていた数少ないうちの1人で、アンリ・ジャイエの特徴である低温浸漬という醸造法を現在でも守り続けています。
メーカー・ ブランド |
メオ・カミュゼ |
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分類 | ワイン |
ブドウ品種 | 赤ワイン |
生産国 | フランス |
生産者名 | ジャン=ニコラ・メオ |
メオ・カミュゼについて
メオ・カミュゼはブルゴーニュの神様アンリ・ジャイエがコンサルタントをつとめ、育て上げたブルゴーニュ屈指の名門として知られており、ヴージョ村とヴォーヌ・ロマネ村を中心にクロ・ド・ヴージョ、リシュブール、エシェゾー、コルトンという4つのグラン・クリュ(特級畑)と6つのプルミエ・クリュ(1級畑)を所有しています。
所有するグラン・クリュはどれも抜群の立地にあり、クロ・ド・ヴージョはシャトー・デュ・クロ・ド・ヴージョの真下に位置する絶好の区画にあり、エシェゾーは畑の最上部に位置しています。
更にリシュブールは最上部のリューディ・ヴェロワイユに1haという広さを所有しており、唯一コート・ド・ボーヌにあるグラン・クリュコルトンは、ラドワ・セリニー側にあるル・ロニェ・エ・コルトンの南に位置し、メオ・カミュゼのモノポール(単独所有畑)となっています。
一つの畑を複数のドメーヌが細かく分割して所有することの多いブルゴーニュにおいて、その区画すべての状態を一つのドメーヌが管理することは非常に貴重な事です。
そんな素晴らしい畑ではブドウの収穫は全て手摘みで行われており、18ヶ月の熟成は新樽100%で行われています。
メオ・カミュゼの歴史
メオ・カミュゼは、1900年代初頭、ヴォーヌ・ロマネの生産者であり、コート・ドール県議会議員でもあったエチエンヌ・カミュゼによって始められました。
エチエンヌ・カミュゼの娘であるマリア・ノワロには跡継ぎがなく、1959年に近親のジャン・メオにドメーヌを託しますが、ジャン・メオは当時、ド・ゴール政権の閣僚という要職に就いていたため、直接ドメーヌの管理を行う事ができませんでした。
そのため、畑は折半耕作の形で小作人に任せ、出来上がったワインは樽のままネゴシアンに売る形をとっていました。
この時、小作人でドメーヌのワインを手がけていたのが、アンリ・ジャイエで、1980年半ばになると折半耕作の契約が切れると同時に小作人たちも年齢を重ねていたため、メオ家にブドウ畑が返還され、1985年から本格的にドメーヌ元詰めが始まりました。
しかし、ジャン・メオがパリにいたままでのドメーヌ経営は難しく、それを解決するために息子のジャン・ニコラ・メオにドメーヌを任せる事にします。
ジャン・ニコラ・メオはアンリ・ジャイエに直接指導を受けた人物で、ドメーヌの要として経営を、畑仕事はクリスチャン・フロワがこれまでに培ってきた経験をいかして最高のワイン造りを行っています。