スクリーミングイーグルはカリフォルニアワインの中でもカルトワインで有名なワイン。
ナパ・ヴァレーの中でも、一際目立つ存在でロバート・パーカーからも特別クラスの高評価を受けています。
分類 | 赤ワイン |
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タイプ | フルボディ |
ブドウ品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン |
生産国 | アメリカ |
地方 | カリフォルニア州 |
地区 | ナパ・ヴァレー |
スクリーミング・イーグルの歴史
スクリーミング・イーグルは不動産業で成功したジーン・フィリップスが1986年にナパのオークヴィルに24haの土地を購入した事からその歴史をスタートさせました。
土地を購入した頃、そこで栽培されていたのはリースリングという品種のブドウでしたが、カベルネ・ソーヴィニヨンなどに植え替えを行い、商用ベースでの生産の可能性についてリチャード・ピーターソンに意見を求めました。
こうしてリチャードの娘であるハイジ・ピーターソン・バレットを醸造家として抜擢し、1992年にファースト・ヴィンテージを225ケース出荷します。
この時出荷されたスクリーミング・イーグルですが、ワイン評論家ロバート・パーカーによって99点と高い評価を受けた事で一気に人気が高まると、カリフォルニアワインの代表的存在となり、現在までにロバート・パーカーからは3度の100点満点を獲得しています。
一方で、2006年にジーン・フィリップスは実業家のチャールズ・バンクスとスタンリー・クロエンクにワイナリーを売却し、その後、チャールズ・バンクスはワイナリーを離れ、スタンリー・クロエンクの単独所有となりました。
また、オーナー交代時に醸造家もアンディ・エリクソンへと変更になりましたが、2012年にハーラン・エステートのセラー・ワーカーであったニック・ギスラソンと交代しており、当時、29歳という若さであった事から大きな注目を浴びました。
スクリーミング・イーグルについて
スクリーミング・イーグルはカベルネ・ソーヴィニヨン5%、メルロ16%、カベルネ・フラン9%という割合でブレンドされており、年間で6000本ほどが出荷されています。
厳密な選定が行われ、1.5tという少量ずつで発酵させ、セギュイン=モロー製のフレンチオークの樽を使用して18~20ヶ月熟成させ、濾過処理をせずに瓶詰されています。
このようにスクリーミング・イーグルは高品質かつ少量生産で、評論家たちの影響により高い評価を受け、ワインの歴史が浅い中でも価格が一気に高騰している事から世界中でも争奪戦が繰り広げられています。
1992年ヴィンテージには50万ドル(当時のレートで5350万円)の値がついている事から、「カルトワイン」の代表的存在として広く知られています。