ドランブイはスコッチウイスキーをベースにしたリキュールで、イギリス産のリキュールの中でも最も国際的に知られているお酒で、セント・アンドリューズ、ラスティー・ネイル、マッド・スライドなど、ドランブイをベースにしたカクテルが複数ある事が認知度を高めているようです。
ドランブイの名称は、ハイランド地方の言葉であるゲール語の「飲む(dram)」と「満足な(buidheach)」を合成して「Drambuie」としたもので、「満足できる酒」という意味を持っています。
そんな大それた名前を持つドランブイですが、元はスコットランドのスチュアート王家で代々受け継がれてきた秘酒として造られていたものでした。
1745年、英国で王位継承のための戦いが勃発し、チャールズ・エドワード・スチュアート王子は兵を挙げますが、戦いに敗れ逃亡する事となります。
亡命先に選んだのがフランスで、そのフランスへ亡命する手助けをしたのがマッキノン家で、チャールズ王子がフランスへの亡命を成功した暁に王家伝統のドランブイを授かりました。
マッキノン家はドランブイの製法を一族のみに伝え続け、約200年経った1906年にドランブイは商品化されました。
そのため、ボトルには「チャールズエドワード王子のリキュール」という言葉が明記されています。
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