ドミナスは、シャトーペトリュスやベレール・モナンジュなどを育て上げたクリスチャン・ムエックにより1980年の初頭に造られました。
ドミナスが栽培されている場所は、アメリカにあるヨントヴィルのナパ・バレー地区、ナパヌック・ヴィンヤードと呼ばれる畑で、この場所はジョージ・カルバート・ヨーントという人物が1836年に初めてブドウ栽培を行った場所です。
その後様々な人物がオーナーとなったナパヌック・ヴィンヤード畑は、1946年にオーナーを務めたジョン・ダニエル・ジュニアの娘のロビン・レイルとマーシャル・スミスが引き継ぎます。
そして1982年には、後にドミナスを手掛けるクリスチャン・ムエックスと提携を結び、1995年ではクリスチャンが畑の所有と運営を任せられるようになり現在に至ります。
クリスチャンは、名門シャトーペトリュスを築き上げた創設者ピエール・ムエックスを父に持ち、現在のペトリュスのオーナーであるフランソワ・ムエックスを兄に持つワイン製造のエリート家系で育ちました。
父親の働く姿を見て育ったクリスチャンは、父親と同じワイン製造者を目指し生物研究の設備を多く所有する世界でも有名な名門校「カリフォルニア大学デービス校」でワイン造りの基礎を学びます。
卒業後、在学中から目をつけていたサンフランシスコ北部に位置するナパ・バレーの地に再び降り立ち、その地でナパヌック・ヴィンヤード畑を所有していたロビン・レイルとマーシャル・スミスと共に共同でワイン造りを行い、現在のドミナスを作り上げました。
ドミナス ワインの魅力
ドミナスワインが作られるナパ・バレー地区は、今から約2億年前のジュラ紀では海の底であったとされる渓谷で、現在は西と東にそびえたつ山脈に囲まれています。
ドミナスに使用されるブドウが栽培されているナパヌック・ヴィンヤード畑のある場所は、ナパ・バレー地区の南側に位置し、太平洋側の冷たい空気が流れ込み比較的涼しい環境です。
涼しい環境ですと、ブドウがあまり熟さず糖度が上がらないので、甘すぎずスッキリとした味わいのワインが生まれます。
クリスチャンは、涼しい環境を持つナパヌック・ヴィンヤード畑でスッキリとした味わいのエレガントなワインを作ろうと考えていましたが、基本的にカリフォルニアは長い日照時間で温暖な気候の為ブドウ栽培に苦戦を強いられました。
ですが、「カリフォルニア大学デービス校」で学んだ事や今までの経験を生かして、ブドウの上に葉が多めに被さるようワイヤーで枝を固定する方法で日がブドウに直接当たる事を回避します。
また、1980年代のカルフォルニアにはなかったドメーヌ方式と呼ばれる瓶詰めから栽培までを一貫して行う作業を取り入れるなど、当時のカルフォルニアワイン界に衝撃を与えました。
それ以外にも、水を与えず根に地中深くの養分を吸い取らせて育てるドライファーミングなどの方法で丁寧に作られます。
これらの方法により作られたドミナスワインは、エレガントかつ程よく熟した果実味に、ボルドーワインの特徴でもある何層にも重なる複雑な味わいを醸し出しています。
弊社いわの美術では、ドミナスのワインをお買取りしております。
ワインのお買取りではどこのシャトーから作られた物かという所で評価が変わりますが、それ以外にも状態が重要な査定ポイントとなります。
ラベルの剥がれ、コルクのカビや破損、液面低下、おりの沈殿などがございますと、完品としての評価が出来ず査定額がマイナスとなってしまいます。
このような状況を防ぐ為にも、ワインの保管はしっかりと行いましょう。
また、お買取り出来るワインは地下などの涼しい場所かセラー保管のお品物に限りますのでご注意下さい。
いわの美術では、ドミナスワイン以外にもブルゴーニュ最高峰のワインと言われているロマネ・コンティや、クリスチャンの父親が作り上げたペトリュスのワインもお買取り致しております。
ワイン以外にも、ウイスキーやブランデー、シャンパン、日本酒などもお買取りしております。
頂き物、自身で購入した物、コレクションしていた物、遺品などご売却をお考えのお酒がございましたら是非いわの美術までお問い合わせ下さい。