ハイボールとは、ウイスキーのソーダ割りのこと。ウイスキーをソーダで割ると、喉越しがよく、飲みやすくなります。
ハイボールは、タンブラーグラスに大きめの氷をたっぷり入れて、ウイスキーを4分の1~3分の1程度注ぎ、冷えたソーダを加えて軽くかき混ぜるだけの、シンプルなウイスキーの飲み方です。
炭酸の刺激と酒のうまみで、さっぱりと喉を潤すのに最適な飲み物です。
爽快な飲み口のハイボールは、どんな料理にも合わせやすく、最近ではショウガを加えたジンジャータイプやミントをプラスしたものなど、アレンジのバリエーションも豊富で、若い女性層にも受け入れられています。
ハイボールの語源には諸説ありますが、ウイスキー通による有名な2つの説を紹介します。
イギリス・ゴルフ説…とあるゴルフ場のカウンターでウイスキーのソーダ割りを飲んだ客が、ウエイターにその名前を聞くと、偶然にも打ち損じの高い球が飛んできたのをみて「High ball!」と叫んだのがきっかけという説。
アメリカ・蒸気機関車説…西部時代のアメリカで、蒸気機関車の駅員が停車駅でウイスキーをチビチビ飲んでいたとき、ボール信号が上にあがり(Goサイン)、急いで飲むためにソーダを入れて、一気に飲み干したという説。
日本のハイボールの歴史は、昭和20年代に発売したサントリーのトリスウイスキーから始まります。
「トリハイ」の愛称で人気を博し、昭和30年代にはトリスバーが全国に出店され、大ブームとなりました。
【ハイボールのレシピ】
水 適量
好みのウイスキー 45ml
冷やした炭酸水 適量
1.グラスに氷を入れる。
2.ウイスキーを注ぐ。
3.炭酸水を静かに注ぐ。
4.マドラーで1度だけ上下させてなじませる。
ソーダは氷にあたると、炭酸のガスが抜けてしまうので、グラスと氷の間をめがけて注ぎ、炭酸が逃げないようにマドラーで1回だけ回すのがコツです。
シングルモルトでつくる大人のハイボール
通によれば、シングルモルトのハイボールは邪道ともいわれますが、ソーダで割ると、より際立ったモルトの個性を楽しむことができます。
白州12年…フルーティですっきりした味わいのハイボール。新緑の香りが特徴の白州12年にソーダを加えることで、ほのかなスモーキーフレーバーが味わえます。
ザ・グレンリベット…氷を入れずにノンアイススタイルのハイボールで楽しむと、ザ・グレンリベットのエレガントな香りと芳香で、滑らかな口当たりがダイレクトに味わえます。
グレンモーレンシィ…フレッシュな香りとフルーティな味わいが楽しめ、女性にも人気です。
ラフロイグ10年…ステアせずに、モルトとソーダが2層に分かれたフロートタイプで楽しみましょう。ラフロイグの強烈な香りの後に、ソーダの爽快感が口に広がります。
キーモルトを浮かべて、ひと味違うハイボールを楽しみましょう。
ブレンデッドウイスキーでハイボールをつくり、そのブレンデッドウイスキーのキーモルトとして使われているシングルモルトをフロート(グラスのトップにウイスキーを浮かべるスタイル)する飲み方です。
キーモルトをストレートで味わったあと、その風味をかんじるブレンデッドウイスキーを味わう上級者の飲み方です。
【スーパーハイボールのレシピ】
氷 適量
好みのブレンデッドウイスキー 30ml
冷やした炭酸水 適量
キーモルトとなるシングルモルト 30ml
1.グラスに氷を入れる。
2.ブレンデッドウイスキーに炭酸水を注ぎ、ハイボールをつくる。
3.2でつくったハイボールの上に、そのブレンデッドウイスキーのキーモルトであるシングルモルトをごく少量ずつ静かに注いで浮かべます。
例えば、2でシーバスリーガルを使う場合、3でキーモルトであるストラスアイラをフロートします。