世界5大ウイスキーといえばスコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本ですが、この5大産地以外にも、ウイスキーの生産国は、まだまだあります。 ここでは、後発ながらウイスキーの質、生産量ともに向上し、今や5大産地の仲間入りを果たす勢いをもつウイスキー造りの新興国といわれる国々を紹介します。
スコットランドのスコッチウイスキーは世界的に有名ですが、その南に位置するイングランドでは、ジンやウォッカが主流です。
イギリスのウイスキーは、イングリッシュ・ウイスキー、ウェルシュ・ウイスキーといいますが、100年以上前に最後の蒸留所が閉鎖されて以来、イングランドではウイスキーは造られてきませんでした。
近年、イングランド東部ノーフォーク州のセントジョージズ蒸留所が操業開始するなど、イングリッシュ・ウイスキー復活の兆しがみられます。
イギリス・ウイスキーの銘柄
セントジョージズ ザ・イングリッシュウイスキーなど
ワインのイメージが強く、ブランデーを造る文化があるフランスですが、近年では、同じ蒸留酒であるウイスキー造りも盛んになってきました。原料にそば粉を使ったものなど独特のウイスキー造りも行われています。
フランス・ウイスキーの銘柄
アーモリック
グラン・アー・モー ゴルノグなど
この3国はビール造りが盛んな国で、ウイスキーの原料となる豊富の大麦が手に入ることから、ウイスキー造りにはことかきません。スコッチウイスキーとはひと味違うウイスキーが造られています。
ドイツ/ベルギー/オランダ・ウイスキーの銘柄
ブラウエ・マウス (ドイツ)
オウル(ベルギー)など
オーストラリアはここ数十年で急成長し、ウイスキー業界の革命児と呼ばれています。ウイスキーの品質だけでなく、マーケティングにも力を入れており、ウイスキーづくりのスクールなども開講されているそうです。
オーストラリア・ウイスキーの銘柄
サリバンズ・コーブ
グレート・アウトバックなど
ニュージーランドには、スコットランド系移民が多いため、ウイスキー産業に参入しやすい環境にあります。個人経営の蒸留所が多く、独特の味わいのウイスキーが造られています。
ニュージーランド・ウイスキーの銘柄
ラマーロウ
オールド・ホコヌイなど
台湾はかつてはウイスキー消費国でしたが、近年はスコットランドから専門家を招き、伝統と化学技術を結集したウイスキーの生産が始まっています。
台湾・ウイスキーの銘柄
カバランウイスキーなど
インドといえばカレーですが、カレー店に来る客をターゲットにしたウイスキーを製造することで、徐々に人気を集めてきました。インド独特の甘草の風味をもつウイスキーが造られています。
インド・ウイスキーの銘柄
アムルット フュージョン
モーグル・モナークなど
イギリスの植民地だった歴史をもつことから、ウイスキー造りが伝わっています。温暖な気候であることから、原酒の熟成が早く進み、飲み頃も早いのが特徴です。
アフリカ・ウイスキーの銘柄
スリー・シップス
ベインズ ケープ・マウンテンなど