麦芽を原料とするモルト・ウイスキーと、そのほかの穀物を原料とするグレーン・ウイスキー数十種類をブレンドしてつくられたウイスキーがブレンデッドウイスキーです。合わせるモルトの銘柄や、ブレンドする割合によって、全く違うものができあがります。
どのモルトやグレーンをどの程度の割合でブレンドするかは、ブレンドの専門家であるブレンダーによって決められます。
国産のブレンデッドウイスキーにはサントリー・響やローヤル、ニッカ・ブラックニッカ、スーパーニッカなどがあり、外国産のブレンデッド・ウイスキーにはバランタイン、シーバスリーガル、オールドパーなどがあります。
銘柄によって差はありますが、ブレンデッドはモルト・ウイスキーの割合と熟成年数で4タイプに分けられます。
デラックス…グレーンに対し、モルト・ウイスキーの割合が50%以上。多くはブレンド後に15年以上熟成している。
プレミアム…モルトの割合が40~50%。ブレンド後に12年以上熟成している。
セミ・プレミアム…10~12年もののモルトの割合が40%前後。
スタンダード…5~10年もののモルトの割合が30~40%。
ブレンデッドウイスキーはブレンダーによって香りを紡いでシンフォニーを奏でるウイスキーの芸術品ともいわれますが、そういったブレンデッド・ウイスキーをつくっている企業に依頼して、自分の好みのオリジナルのウイスキーをつくってもらうのがプライベート・ブランドのウイスキーです。
プライベート・ブランドのウイスキーとして知られているものの一つに、ダンヒルのウイスキーがあります。ダンヒル(Dunhill, Ltd.) は、イギリスを代表する高級男性用ファッションブランドで、スーツやお財布などが日本の男性の間でも定番的に人気です。
そのダンヒルが男性のトータルコーディネイトの一環として発売したプライベートプランドのウイスキーがダンヒル・オールド・マスターです。
12~20年の長期熟成したモルト・ウイスキーをベースとしたもので、マイルドな舌触りにもピート香やスモーキーさがしっかりと残るダンディーな味わいです。バーカウンターでタバコとの組み合わせがいかにも似合いそうな逸品です。
また、プリンス・ホテルがウイリアム・マクファーレン社と提携してつくったプリンス・スカッチという日本向けプライベートブランド・ウイスキーも知られています。日本人好みにほのかな甘みが漂う、まろやかな風味に仕上がったウイスキーです。
そのほか、タータンチェックがトレードマークのバーバリーのプライベートブランドのウイスキーがあります。このバーバリーのウイスキーには、バーンスチュワート蒸留所の原酒が使われており、バーバリー・プレミアム、バーバリー12年、バーバリー15年などがあります。
個性豊かなさまざまなプライベートブランドのスコッチウイスキーがありますが、流通していない古酒の銘柄もありますので、バーなどでみつけたら試してみるのもよいですね。
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