今回ご紹介するお酒は、1985年に閉鎖された蒸留所のモルトウイスキーGLENESKグレネスクです。
グレネスクのエスク(ESK)とはブリトン語で「川」を意味しますが、その蒸留所の傍らには、ノースエスク川、サウスエスク川が流れ、サーモンフィッシングのメッカとして知られる場所に位置しており、もともとは、その豊かな水源を利用したリネン・リンネルの原材料である亜麻の製糸工場でした。
グレネスク蒸留所はダンディーのワイン商ジェームズ・アイルスにより、1897年に創業されますが、この蒸留所は、たびたび名前が変わったことでも知られています。
創業当時はハイランド・エスクという名前でしたが、その後ノースエスク、グレネスク、モントローズ、ヒルサイドと改名を重ね、1980年には再度グレネスクに変更されたということで、ここまで次々と蒸留所名が替わったのは極めて珍しいことだそうです。
蒸留所名の変更は、時代ごとにかわった創業形態にも起因しており、1938年にアソシエイテッド・スコティッシュ・ディスティラーズ(ASD)社が買収した時はグレーンウイスキー工場となり、ディスティラーズ・カンパニー・リミテッド(D.C.L)社がモルトウイスキーの生産をこの蒸留所で再開するまでは、大麦製造工場として使用されていたなど様々な歴史を持ち、ユナイテッド・ディスティラリー(UD)社の系列となった後、1985年に閉鎖されました。
グレネスクの仕込水はノースエスク川の水が利用され、4基のポットスティルが稼働していましたが、すべて取り外され、現在はポールズ・モルト商会が買収し、麦芽製造だけが続けられています。
かつてグレネスクは、ブレンデッドスコッチウイスキーのVAT69の核となるモルト原酒を供給しており、もともとシングルモルトの入手は困難でしたが、操業停止から数十年経った今では、ますますレアなお酒となっています。
閉鎖蒸留所のグレネスクは、ストックがなくなれば、尽きてしまうので、希少性の高いシングルモルトです。
日本の市場でも出回ることが少なく、ボトラー物のゴードン&マクファイル グレネスク1979レアオールドや、コニッサーズチョイス グレネスク1984などが人気です。
また、同じくボトラー物のダグラスレイン グレネスク1970オールド&レアシリーズは、VAT69のメインの原酒として使われ、蒸留所として最も充実していた時代に造られた原酒の中から、飲み頃になった長期熟成樽から特別にボトリングしたもので、こういったボトラーズアイテムは特に希少なボトルといわれています。
【お酒買取いわの】では、閉鎖蒸留所のグレネスクの高価買取を致しております。グレネスクは、たびたび蒸留所名が変わっているため、Hillside(ヒルサイド)などボトルのラベルの名称が異なる場合もございますので、買取査定の際は、ボトル全体とラベル部分のお写真をお撮りいただきお問合せいただけますと、買取査定がスムーズに運びます。グレネスクなどオールドボトルの高価買取なら、【お酒買取いわの】にお任せください。