女性に好まれるスパークリングワインといったら、最近人気なのが「Asti アスティ」。
アスティは、北イタリアのピエモンテ州で、イタリア産マスカットのみを用いて製造されるスパークリングワインです。
アスティは甘くて飲みやすく、お値段もお手頃なので、カクテルやサワーなど、甘いお酒が好きな女性から人気が高いようです。
アスティは、シャンパンとよく間違えられますが、フランスのシャンパーニュ地方でフランスのワインの法律に規定された条件を満たして製造されたスパークリングワインのみが、シャンパンと名乗ることを許されていますので、イタリア産のアスティは、シャンパンではありません。
日本人は、発泡性のワインを「シャンパン」とひとくくりにして呼んでしまいがちですが、発泡性ワインの総称は「スパークリングワイン」です。
アスティは、フランスのシャンパンではなく、イタリアのサンテロ社のスパークリングワインです。
サンテロの位置するピエモンテ州アスティ県では古代よりワインが特産品で、スパークリング以外にも、Moscato d’Asti、Barbera d’Astiなど様々なワインが造られています。
スパークリングワインはイタリア語でSpumante(スプマンテ)といい、サンテロのスパークリングワインは、「Asti Spumante アスティ スプマンテ」とラベルに記されている発泡酒です、他にはサンテロからフリザンテという微発泡酒も造られています。
アスティのスパークリングワイン「Asti Spumante アスティ スプマンテ」は、華やかな甘口で、低アルコールの発泡性ワインとして、需要が供給に追いつかないほどの大人気となっています。
アスティ スプマンテは、初心者にも親しみやすい気軽さとともに、マスカットを原料とする華やかな風味で、一度飲むと誰もが魅了されてしまいます。
アスティ スプマンテは、日本ばかりではなく、世界市場で大人気となっており、2010年の収穫前には3か月もの間、原料不足から出荷できない状態に陥ったといいます。
アスティの創業は、1863年にアレッサンドロ・マルティーニがイタリアのピエモンテ州に小さなワイン工場を設立したことに始まります。アスティは、スパークリングワインとしての評判を得るようになり、1871年には最初の輸出を開始し、アスティ スプマンテは、今やイタリアが誇るスパークリングワインのトップブランドとして欧米諸国でシェアNo.1を誇っています。
サンテロの安定供給に対する努力は並々ならぬものがあります。アスティ スプマンテは、アスティ地区の丘陵地にある500haのマスカット畑(自社畑60ha)から原料を調達していますが、原料調達の安定化のために、500軒の契約農家を抱えています。そして、新鮮で華やかな風味に仕上げるため、果汁を冷蔵保存して、出荷計画にあわせてスプマンテに仕上げていき、その生産ラインでは、日本未輸入アイテムも含めて、年間2,000万本も生産されています。
日本においてもその人気は非常に高く、2008年~2013年まで5年連続で日本で最も売れているイタリア・スパークリングワイン生産者に選ばれました。
イタリア・スパークリングワインNo.1のアスティ スプマンテは、「天使のアスティ」とも呼ばれています。アスティ スプマンテのラベルには、幸せ、喜び、愛、平和などのシンボルである可愛い天使が描かれています。
アスティ スプマンテのラベルの天使は、カトリック教会の総本山といわれるサン・ピエトロ大聖堂にあるシスティーナ礼拝堂の天井画を元にデザインされています。
盛期ルネサンスを代表する芸術作品の一つであるこの天井画は、ミケランジェロによって製作され、さまざまな主題を含んでいますが、この天井画には沢山の意味深い天使も描き込まれています。
偉大なる天井画に描かれた天使を基にデザインされた「アスティの天使」のラベルには、サンテロの想いが込められているのです。
「天使のアスティ」...アスティ スプマンテは、通によれば、ご当地の名物菓子ブネットとの組み合わせがおすすめだそうです。 これからのクリスマスシーズンにもぴったりですね。