ワインボトルに貼られているラベルには、産地、年数、特徴など様々な情報が記載されています。
ワインボトルのラベルには、葡萄の種類や品質分類・アルコール度数・容量などが事細かに表示されていますので、ラベルの見方がわかると、お店でのワイン選びの楽しみも増ますね。
ワインボトルのラベルの記載内容は、基本的に生産国のワイン法に基づく記載義務によって内容が異なり、ラベル記載の内容は、ヨーロッパなどのワイン伝統国(旧世界)と、新世界各国(アメリカ、チリ、オーストラリア、日本など)に大別されます。
フランスなどのワイン産出の伝統国では、基本的にワイン法に基づいた記載内容が記されています。
ラベルに一番大きく書かれている文字は、大抵ワイナリー名(ワイン名であることもあります)か、原産地(畑名)、またはワイン名です。
伝統国のラベル・パターン1…ワイナリー名が大きく記載されている
一番上に大きな字で記載されているのが「ワイナリー名」です。これはワイン名でもあり、このパターンは、ボルドーワインに多くみられます。
ワイナリー名の下の文字は、「原産地呼称及び格付け」が記載されています。原産地のみの場合もありますが、”AC原産地名”または”Appellation 原産地名Controlee”と記載される場合もあります。
ラベルの下方に記載されているのは「生産者元詰め」です。 生産者元詰めの場合には、この記載がなされます。AOCワインの場合、Mis en bouteille a la proprieteと記載されたものは、協同組合やネゴシアン(ワイン卸売業者)で、Mis en bouteille au Chateauは、シャトーで瓶詰めされたものであることを示しています。
伝統国のラベル・パターン2…原産地名が大きく記載されている
一番上に大きな字で記載されているのが「原産地呼称及び格付け」で、次に「生産者名」、その下に「生産者元詰」が記載されています。
このパターンは、ブルゴーニュ地方で多くみられます。また、イタリアではD.O.C.G.やD.O.C.名などの畑名が追記されていることもあります。ドイツワインのラベルでは、畑名と品質分類などが書かれます。
アメリカやオーストラリア、アルゼンチン、日本などの新世界のワインにおいては、ワイン法が整っている国もありますが、ラベルに記載される内容は、基本的にはワイナリーにゆだねられています。
新世界のワインのラベルのほとんどは、ワイナリー名かワイン名が一番大きくかかれており、主体となる葡萄の品種をラベルに明記しています。新世界のワインでは、原産地制度がないため、どのようなワインなのかを示すために、大抵、葡萄品種が記載されています。
ただし、葡萄品種を記載する場合には、各産地で定められた原料葡萄の割合を満たしていることが条件となっています。
一番上に大きく記載されている文字が「ワイナリー名」で、収穫年を示す数字の下に記載されているのが産地名、次に書かれているのがワイン名(品種名)です(記載順は銘柄デザインにより異なります)。
複数の品種が列記されている場合は、その比率が多い順に並べられます。