ドン・ペリニヨンという名前は、
シャンパンを発明したとされる
修道士ドン・ペリニヨンから付けられました。
修道士ドン・ペリニヨンのそもそもの目的は、
ワインの瓶内二次発酵の阻止、安定した白ワインを作る事でした。
涼しい機構のシャンパーニュでは、
秋が寒くて醗酵が止まってしまい、
春になると再醗酵してしまうことがしばしばでした。
その防止策として、再醗酵が起きやすい白ブドウではなく、
ピノ・ノアール種などの黒ブドウの栽培を始めました。
また、澱(おり)と空気はワインの二大疫病だという事で、
木樽を使わないようにし、早めに瓶詰をするようにしました。
その結果、修道士ドン・ペリニヨンの作るシャンパーニュワインは、
従来一年ほど程度しか保存できなかったものが5~10年と
それまでと比べ、かなりの長期保存がきくようになりました。
パスツールが低温殺菌法を考案する遥か前の時代に
アルコールやブランデーを添加しない長熟ワインを作り上げました。
まだ醗酵が完了していないワインに、当時使われ始めたばかりの、
コルク栓をして放置をしたところ、
瓶の中で再醗酵し、発泡性のワインが出来上がりました。
当時のシャンパーニュは香り高いワインとして通っていましたが、
そう呼ばれるのは通常の非発泡性のワインとしての人気であって、
発泡性のワインではありませんでした。
この修道士ドン・ペリニヨンの発見によって、
シャンパーニュは偉大な
発泡性のワインとして地位を築きました。
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