天目ぐい呑揃　青木龍山

商品詳細

今回、【お酒買取いわの】がお買取りしたお品物は青木龍山の天目ぐい呑揃で5客セットになったものです。
ぐい呑は酒器の一種で、手のひらに収まるほどの大きさで「ぐいっ」と飲む事が名前の由来になっているといわれています。

今回お買取りしたぐい呑の作者青木龍山は有田という染付や色絵の盛んな町に生まれながらも漆黒の天目釉を中心とした作陶で知られる作家で、「青木天目」「天目の龍山」と呼ばれていました。
青木龍山は有田町の陶磁器製造販売会社の長男として生まれ、青木家は16世紀後半より、外尾山窯および廟祖谷窯で代々窯元として活躍してきましたが、祖父の代で貿易を主体とした陶磁器製造販売会社へと発展させました。
この会社は青木龍山も少しの間携わっていましたが、倒産してしまい、この事がきっかけでフリーの陶磁器デザイナーとして生計をたてながら、作家として生きていく事を決めたそうです。

天目とは鉄を多く含んだ黒色の天目釉を使用して焼かれる陶磁器の事で、中国浙江省の天目山という場所で焼かれていた焼物であっため、その地名が名前の由来となっているようです。
模様の出方によって曜変天目、油滴天目、禾目天目、木の葉天目など呼び分けがされています。
青木龍山はこの天目釉を駆使してぐい呑以外にも茶碗や壷などの制作を行っています。

お買取りした青木龍山の天目ぐい呑は作品を収納する共箱付でしたが、共箱に若干の汚れが付着していました。
共箱も査定の対象となる物ですのでただの収納用の箱だと思わず、大切に扱って下さい。
コレクションとして集めていた物だったそうで、とても綺麗な状態でお譲り頂きました。
今回は5客揃のお品物でしたので、全て揃った状態での評価で買取を行いました。
仮に1客破損してしまった場合でも買取る事ができますが、評価はその分マイナスとなります。