屠蘇は数種の薬草を組み合わせた屠蘇散(とそさん)を 日本酒に味醂や砂糖を加えたものに浸して造り、大、中、小の 3種の盃も使い飲みます。 「一人これ呑めば一家病無く、一家これを呑めば一理病無し」 と言い伝えられる程正月の祝いの膳に欠かせない物でした。 屠蘇器の使い分けは 屠蘇散と日本酒、味醂を入れるための「銚子(ちょうし)」 屠蘇を注ぐための盃、 重ねた盃を乗せるための盃台、 そしてこれらの道具を乗せるための盆になっております。
伝統的な漆芸「能登輪島塗」によって装飾された 御屠蘇器揃です。 黒く美しい艶のある輪島塗の盃や盆などには、 沈金で亀や鯉、白鳥、松など縁起の良い物が描かれていました。