今回お買取したのはオールドボトルのスコッチウイスキーで、ハイランドパーク12年です。
お買取したハイランドパーク12年は、特級表示のラベルのあるボトルで、1980年代前半に流通していた、内容量750ml、アルコール度数43度のお品です。
ハイランドパークの蒸留所は、スコットランドの最北端のオークニー諸島に位置し、世界で最北の200年以上も歴史のある蒸留所で、ユネスコの世界遺産にも登録されています。
ハイランドパークの原料となる仕込み水は蒸留所の下の地下からくみ上げられ、麦芽をコンクリートの床に広げて発芽を促すフロアモルティングという工程を経て造られます。ハイランドパークは、オークニー諸島独特のピートの香りが原酒に付与された、ヘザー風味の強いハイランドパークの独特の個性あるモルトウイスキーです。
ウイスキー造りでは樽によって味や香りが大きく変わると言われますが、ハイランドパークはスパニッシュオークとアメリカンオークが使われており、年代によっても使われる樽が異なるそうです。
また、ハイランドパークの樽は、シェリーを使って香りづけされており、香り、色、味の違いは、熟成によるものだけでなく樽による違いというのもハイランドパークの楽しみ方のひとつといわれています。
今回買取のハイランドパーク12年のオールドボトルは、現在流通しているような黒いラベルにHIGHLAND PARKと印字されたものではなく、ボトルに直接印字されているもので、通称シルクプリントと呼ばれるレアなお品物です。
このシルクプリントという通称は、シルクスクリーン印刷からくるもので、絵画などの平面に印刷するのと異なり、ボトルという立体物に直接印刷するため、印刷面にばらつきがでやすいともいわれています。このハイランドパーク12年シルクプリントは、古酒で入手困難であるため、ファン垂涎のボトルで、市場でも高値で取引されている稀少性の高いボトルです。
【お酒買取いわの】では、ハイランドパークのオールドボトルのお買取にも力を入れておりますが、今回買取したものと同じシルクプリントボトルで、ハイランドパーク19年というオールドボトルがあり、こちらも12年と同じ時期に流通していましたが、日本にはあまり入ってこなかったようで、ハイランドパーク19年のシルクプリントボトルのご売却をお考えであれば、高価買取が期待できます。 また、シルクプリントボトルの少し前のトールボトル+クリーム色のラベルのハイランドパーク12年は、更に稀少性が高く、レアボトルの評価にて高価買取させていただきます。