今回は歴史のあるブレンデッドウイスキーVAT(バット)69を、他のお酒数本とまとめてお買取いたしました。
買取させていただいたのは、旧ボトルのVAT69で、特級ラベルが貼付されており、内容量760mlアルコール分43度の従価税が適用された時代のお品です。
VAT69は、ウィリアム・サンダーソン&ソン社(William Sanderson & Son Limited)が1882年に発売した銘柄で、現在はディアジオ社の傘下にあります。
VAT69のVAT=Caskとは、樽を指しています。ウィリアム・アンダーソンは自身でブレンドした100の樽を用意し、どれが美味しいか専門家を集め、その中で69番目の樽が最良であると判断され“69番目の樽”のブランド名でリリースされました。 当時はボトルにポートワインのボトルが使われていました。
スコッチウイスキーとしては、変わったネーミングですが、アメリカではポピュラーで、第2次世界大戦下の米軍、パラシュート部隊を描いた映画「バンドオブブラザーズ」にも登場しています。
特級表示のある時代のVAT69は、現行品とはかなり趣の違う味わいで、通によれば程よくスモーキーで、シェリー香があり、若さを感じない熟成感があるそうです。
お買取したオールドボトルのVAT69は、時代が感じられる、かなり古びた風貌のお品で、液面低下などもありました。マイナス評価の点が多くありましたが、他のお酒とまとめての評価でお買取致しました。
日本の酒税法で等級が定められていたのは、1962~1989年です。
その時代の特級表示のあるボトルは、一般ではなかなか手に入れることが難しいため、市場でも銘柄により、高値で取引されています。
ご自宅に眠ったままになっている特級時代のお酒がございましたら、【お酒買取いわの】がお買取致しますので、是非ご連絡ください。