お写真のお品物は、以前【お酒買取いわの】が買取致しましたシングルモルトウイスキーの軽井沢17年です。
お買取した軽井沢17年は、日本で初のモルトウイスキーを生んだ軽井沢蒸留所のもので、稀少な終売品です。
シングルモルトウイスキーとはひとつの蒸留所のモルトのみを使用したウイスキーで、蒸留所の個性を楽しむことができる通好きのウイスキーのひとつともいえますが、お買取した軽井沢17年は、2012年に完全閉鎖となった軽井沢蒸留所のシングルモルトウイスキーで、現存数が限られているため、入手困難になりつつある稀少なお品物です。
海外でも大人気であった軽井沢蒸留所は、かつてメルシャンが所有していたモルトウイスキーの蒸溜所で、その後キリンビールがメルシャン買収し、それ以降、操業は止まっていたといわれています。
この軽井沢蒸留所は、貯蔵庫が蔦で覆われているという世界的にも稀な蒸留所で、この蔦が貯蔵庫内の温度と湿度を一定に保つ手助けをしているとされ、軽井沢の冷涼な気候と相まってウイスキーにとって理想的な熟成環境を生み出すといわれていました。
軽井沢蒸溜所は完全閉鎖後は、設備は全て取り払われ、貯蔵庫のストックも売却されたといわれており、現在はいくつかのボトラーから限定リリースというかたちで流通しています。軽井沢のシングルモルトウイスキーは、その希少性と味わいが再評価され、世界的にも人気が高まり、現在は大変入手困難な銘柄のひとつとなっています。
今回買取の軽井沢17年は、デキャンタ風のボトルは未開栓で、外箱付ということで買取査定のご依頼を受けました。
上記のような背景を持ち、通から惜しまれつつ完全閉鎖となった軽井沢蒸留所のシングルモルトウイスキーということで、高価買取の対応にてお買取させていただきました。
今回買取させていただきました軽井沢という銘柄は完全閉鎖された蒸留所のものですが、2013年にその軽井沢蒸留所で貯蔵された幻のシングルモルトウイスキー「軽井沢1960年」が発売されて大変な話題となりました。
この軽井沢1960年のシングルモルトウイスキーは、2012年の完全閉鎖後に、英国のナンバーワン・ドリンクス・カンパニーというところが残存する在庫を購入し、製品化したものです。
52年熟成のシングルカスクで、これまでの中で最も熟成が長いジャパニーズウイスキーなのだそうです。シェリー樽に詰められたそのものを瓶詰めし、限定数は41本で発売され大変な注目を浴びたお品物です。
こういった閉鎖蒸留所の銘柄で数の限られたウイスキーは、稀少性が非常に高く、高価買取となる洋酒のひとつとしてあげられます。