シャトー・ムートン・ロートシルト 1982

今回お買取したお品物は、シャトー・ムートン・ロートシルト1982です。
シャトー・ムートン・ロートシルトは、AOCに認可されているお品物ですが、フランスには原産地保護や原料偽装を防ぐために設けられた規制の厳しいAOCという法律があります。
そのAOCが認める産地の中に最も偉大な赤ワインの産地の1つに数えられるメドックと呼ばれる地域があり、そこで造られるワインはメドックワインと呼ばれています。
今回お買取したシャトー・ムートン・ロートシルト1982もメドックワインですが、メドックワインの中でも第1級として格付けされています。
今でこそ第1級に格付けされていますが、それ以前は格付け直前にシャトーがイギリス人の所有になった事でフランス人所有の畑ではないという理由で昇格できませんでした。
しかし1973年に第1級へと昇格が認められ、現在ではシャトー・マルゴー、シャトー・ラトゥール、シャトー・ラフィット・ロートシルト、シャトー・オーブリオンに並ぶ5大シャトーの1つに数えられており、法律に打ち勝ったワインとして世界中で人気があり高値で取引されています。
ちなみにお買取したシャトー・ムートン・ロートシルトは映画「007ダイヤモンドは永遠に」にて豪華客船でボンドガールとディナーを楽しむイギリス秘密諜報部員のジェームズ・ボンドが、殺し屋になりすましていた偽ソムリエを見抜くシーンに登場していた事でも知られています。

今回お買取したシャトー・ムートン・ロートシルト1982は外箱が無い事やエチケット(ラベル)の状態が良くなかったにも関わらず、人気のある銘柄である事や1982年がメドックのヴィンテージチャートで5点満点の年という事もあり、高価買取となりました。