クール・ド・リヨン

クール・ド・リヨンについて

クール・ド・リヨンはフランスのノルマンディー地方で造られているリンゴを原材料とした蒸留酒カルヴァドスです。
カルヴァドスという名称はノルマンディー地方で造られているもののみが使用する事のできる名称で、それ以外の地域で造られているリンゴを原材料とした蒸留酒はアップル・ブランデーと呼び分けがされています。
クール・ド・リヨンは「獅子の心」という意味を持っており、イギリス国王リチャード1世のニックネームでもあります。
なぜ、イギリス国王のニックネームがフランスのお酒の銘柄名となっているのかというと、かつてノルマンディー地方はイギリス領で、その時にリチャード1世はノルマンディー公を兼務していた事が大きく関係しています。
そんなクール・ド・リヨンですが、ノルマンディー地方中心部のペイドージュ地区の中でも北部の最優良地フィエフ・サンタンヌに自社のリンゴ園を所有しており、厳しい管理下で造られるクール・ド・リヨンは各地の品評会で300を超えるメダルを獲得しています。
更には製造されるクール・ド・リヨンの75％は50ヶ国を超える国々へ輸出されており、世界的にも高い評価を受けています。

クール・ド・リヨンの種類

クール・ド・リヨンにはセレクション、ヴィンテージ、ポム･プリゾニエール、レゼルヴ、クッキング・カルヴァドスなどの種類があり、この他にもリキュールのポモードノルマンディー、スピリッツのブランシュドノルマンディー、発泡酒のシードルなども造られています。
また、ポム･プリゾニエールはリンゴの成長の早い段階でまだ実が小さいうちに空瓶をかぶせ瓶を木の枝に直接くくり付けておき、リンゴが熟成すると瓶ごとリンゴを収穫し、その中にカルヴァドスを注ぎ3～4週間経過させ、これを2回繰り返し、カルヴァドスが3回目に注がれた事によって封をされ、出荷されます。
この方法は現社長であるクリスチャン・ドルーアンの父親が編み出した方法で、1960年代に生まれて以来、伝統的な技法を守り続けています。