ガストン・ド・ラグランジュについて
ガストン・ド・ラグランジュは白ワインをベースに薬草を配合しスピリッツを加えて造るヴェルモットの大手メーカーとして知られる、マルティーニ&ロッシ社の傘下にある会社が造っているコニャックです。
フランスではコニャック地方で造られるブランデーをコニャックと呼んでおり、コニャックと呼ぶためには定められた製法で造られている事が第一条件となっています。
ガストン・ド・ラグランジュはボルドリ地区に13ha、ファン・ボア地区に52ha所有している畑のブドウを使って造られていますが、自社では蒸留設備を持っていないため、蒸留は業者に委託しています。
また、ブレンドのためにグランド・シャンパーニュ、プティット・シャンパーニュ、ボルドリ、ファン・ボアの4地区の原酒を他から買い集め、熟成も行っており、複雑な味わいのコニャックを生み出しています。
ガストン・ド・ラグランジュの知名度
ガストン・ド・ラグランジュは製品の70%が輸出されており、主な輸出先は、カナダ、イギリス、ベルギー、オランダ、イタリアとなっています。
1990年頃の日本では、レミーマルタン、ヘネシー、カミュ、マーテル、クルボアジェの5大コニャックの次に知名度があったコニャックで、5大コニャックと比べると歴史は古くありませんが、コニャック地方においてはその品質に信頼が寄せられています。
ガストン・ド・ラグランジュの種類
ガストン・ド・ラグランジュには熟成年数に応じてランク付けがされています。
下から順番にVSOP、ナポレオン、XOとなっており、VSOPは平均8年熟成のフィーヌ・シャンパーニュ規格品が、ナポレオンは東南アジアを主なターゲットにした10~12年熟成させた原酒をブレンドしたものとなっています。
そして、XOは25~30年熟成させた原酒がブレンドされており、ガストン・ド・ラグランジュの中でも高級品の位置づけにあります。
また、リモージュという自由の女神を模ったリモージュ焼の陶器ボトルのガストン・ド・ラグランジュもあり、こちらはコレクターに人気のガストン・ド・ラグランジュとして知られています。