レオポルド・グルメル
レオポルド・グルメルはフランスのボルドーで外交官の息子として生まれたオリバー・ブランによって、義理の父親が趣味でやっていたコニャック造りを義理の父親と共に事業として本格化させたのが始まりで、コニャックメーカーとしては比較的新参の部類に入ります。
屋号の「レオポルド・グルメル」はオリバー・ブランの曽祖父にあたる人物の名前で、曽祖父は馬具職人であった事からシンボルマークは馬を用いています。
一時期、経営難に陥り、ペルノ・リカールへ売却された事もありましたが、1993年にオリバー・ブランは自宅を売却して買戻し、レオポルト・グルメルをブランドとして確立させ、エリゼ宮やフランスの三ツ星レストラン、イギリスのハロッズ百貨店にも置かれるようになり、フランス国内のみならず、世界的にも知られるコニャックメーカーとなりました。
レオポルド・グルメルのこだわり
レオポルド・グルメルは「ソムリエが愛するコニャック」と呼ばれるほど、こだわりを持ってコニャック造りを行っています。
コニャックはワインを蒸留して造られるブランデーの事ですが、レオポルド・グルメルではナチュラルなコニャックとして無添加、無着色、砂糖不使用と素材そのままの味で勝負しています。
ファン・ボワ地区の第1級畑をそれぞれの土地に区分けし、区画ごとに収穫、醸造、蒸留を行っており、造られるワインは生産量を少なくしています。
これは年代の違うもの同士をブレンドしないレオポルド・グルメルのこだわりがあるためで、ピュア・ヴィンテージとして発売するために必要な事なのです。
また、熟成年数の表記方法も「10カラット」と宝石の輝きに例えており、VSOPやナポレオンなど等級を表す言葉はボトルの裏に表記し、表にはテイストにまつわる言葉をそのまま商品名としています。
最高級品はフランスのガラスメーカーであるドームによる特別なクリスタルデキャンタに収められたものが存在し、コルクにも高級コルクである年輪を直接くりぬいたシングルピースを使用し、万一濡れてしまった時でもプラスチックの匂いが付かないようになっています。