アラン・ロベールとは
アラン・ロベールは17世紀からシャンパン造りを行っている小さなシャンパーニュ・メゾンで、「レコルタン・マニピュラン(自家栽培葡萄を用いて醸造・販売する小規模生産者)」と呼ばれています。
愛飲家の間では、「シャンパンのロマネ・コンティを目指している」と言われており、生産量が少ない事から一部では「幻のシャンパン」とも言われ、その理由は年間生産量が11万本ほどと少ないため、入手の難しさからこう呼ばれています。
また、ワイン評論家のロバート・パーカーが5つ星生産者として評価した事から、アメリカや日本での人気が高まっています。
アラン・ロベールのこだわり
グラン・クリュ畑であるル・メニルのシャルドネを100%使用しており、その樹の平均樹齢は40年と古木を使っているため、メンテナンスにもしっかりと気を配っています。
また、昔ながらのオーク小樽での熟成と、瓶内二次発酵の際は王冠(金属のふた)ではなくコルクを使うというこだわりを持っています。
残念ながらオーク小樽での熟成は、1990年代に衛生上の理由からステンレスタンクに切り替えられてしまいました。
コルクを使用するという事は、シャンパンの酸化がしにくいというメリットがありますが、ブショネ(コルクに菌が付着し、中身が劣化してしまう事)となる可能性も高くなります。
それでも最高のシャンパンを造りだすためにはリスクも問わないというアラン・ロベールのシャンパン造りへの思いが表れています。
また、完熟葡萄のみを手摘みで収穫し、シャルドネの初搾りのみを使用する贅沢なシャンパンで、完熟したシャンパンのみを代理店屋業者のオーダーを受けてからデゴルジュ(澱引き)して安定させてから引き渡しを行っています。