ボランジェについ
ボランジェは世界中に熱心な愛好家を持つシャンパン・メゾンとして知られ、シャンパンの畑の中でもトップクラスのアイ村に本拠地を構えています。
クリュッグと並んでトップクラスのシャンパンとしてその名を上げられる事も多く、生産に必要なブドウの約70%をグラン・クリュとプルミエ・クリュの160haの自社畑から収穫されたブドウを使っており、この規模のシャンパン・メゾンとしては異色な存在とされています。
発酵や熟成にもこだわりを持っており、オーク樽で発酵を行ったあとカーヴで長期にわたる熟成を行うなど、伝統的なシャンパンの製造方法を守って品質の高いシャンパンを造り続けています。
1884年からはイギリス王室御用達を拝命する希少なシャンパン・メゾンでもあり、設立当時から変わることなくボランジェ一族によって守られ、生産における厳しい基準が保ち続けられました。
この長年守り続けてきた製法と基準を表す倫理と品質を「ボランジェ憲章」として発表しています。
ボランジェの種類
ボランジェでは様々なタイプのシャンパンを造っています。
使用されるブドウの約80%がグラン・クリュとプルミエ・クリュ畑のもので、タンクまたはオーク樽で一次発酵を行い、カーヴで最低でも3年間熟成させ、コルク栓をしたマグナムボトルで5~10年間熟成させたリザーヴワインが5~10%加えられている安定した品質の「スペシャル・キュヴェ」。
その「スペシャル・キュヴェ」をベースにして、アイ村とヴェルズネイ村のグラン・クリュ畑で収穫されたピノ・ノワールのみで造った赤ワインを5~6%加えた「ボランジェ・ロゼ」。
ブドウの当たり年に造られる「ラ・グランダネ」や、ラ・グランダネのアッサンブラージュに、8~10%の赤ワインであるコート・オーザンファンを加えて造られた「ラ・グランダネ・ロゼ」。
最低でも8年間熟成させ、出荷直前にデゴルジュマンをした複雑なアロマを持つ「アール・ディー」、さらにアイ村にショード・テールとクロ・サン・ジャックという小さな区画で収穫されたピノ・ノワールのみを使用した「ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズ」。
最後に、アンリ4世の食卓に供されたシャンパン「グランヴァン」の流れをくんだ当たり年のみに少量造られる「ラ・コート・オーザンファン」があります。