バランタインの歴史
バランタインは1827年にジョージ・バランタインによって小さな食料品店が開店させた事からその歴史が始まりました。
1853年にアンドリュー・アッシャーが最初のヴァッテッド・モルトウイスキーを製造した事に触発されたジョージ・バランタインが、自らウィスキーのブレンダーとなってウィスキー造りを行い、エディンバラとグラスゴーで営業を行うようになります。
その後、ヴィクトリア女王から王室御用達証明書が授与され、次々と新しいウィスキーを生み出していきました。
そのため、バランタインのラベルには英国王室紋章院から授けられた由緒ある紋章が掲げられ、紋章の中央にある盾には、大麦、水、ポットスチル、樽が描かれています。
大麦、水、ポットスチル、樽はスコッチウィスキー造りの4大要素であり、自然の恵みとクラフトマン・シップの伝統を何よりも重んじるバランタインの品質哲学を表しています。
こうして1986年には世界のウィスキー販売数量第3位となり、ブレンデッド・スコッチウィスキーの代名詞的な存在となりました。
バランタインでは年間の総売り上げは550万ケースほどで、世界160ヶ国に輸出しています。
バランタインについて
バランタインはブレンデッド・スコッチウィスキーですので、スキャパ、グレンバギー、グレンドロナック、ミルトンダフなどの数々のモルト原酒がブレンドされています。
その中でも17年熟成された「バランタイン17年」は1937年に発売が開始され、当時は長期熟成のブレンデッド・ウィスキーは非常に珍しい存在で、バランタイン17年のパッケージも品格にふさわしいものが採用されました。
当時のウィスキーには茶褐色のボトルが一般的でしたが、バランタインでは緑色のボトルを採用し、ボトル肩がカーブを描き、ボトルネックは中ほどを膨らませてモルトウイスキーのポットスチルを模ったデザインを起用しており、現在でもその形状は変わっていません。
そのため、目立った広告活動は行っていませんでしたが、それでも世界中から注目を浴びるほどのスコッチウィスキーとして現在でも多くの人々に愛飲されています。
また、バランタインでは常に安定した味を供給するために110万樽以上の原酒を貯蔵しており、熟成年数に合わせてそれらをブレンドし、世に送り出しています。