ベン・ネヴィスについて
ベン・ネヴィスはスコットランドのハイランド地方原産のスコッチウイスキーで、スコットランドで最も古い公認蒸留所の一つであるベン・ネヴィス蒸留所で造られています。
ベン・ネヴィスの名前は、イギリス最高峰の山として知られているベン・ネヴィス山が由来となっており、ベン・ネヴィス山の麓にある観光地として有名なフォートウイリアム地区にベン・ネヴィス蒸留所は位置しています。
ベンはゲール語で「山」、ネヴィスはケルト語で「水」を意味しており、ベン・ネヴィスの仕込み水はベン・ネヴィス山の麓にあるブッキャンズ・ウェルと呼ばれる泉の水を使用しています。
また、ベン・ネヴィス蒸留所の裏手の丘を流れる川の両岸には大麦麦芽を乾燥させるピートが豊富にあり、スコッチウイスキー造りに最適な大自然に恵まれています。
ベン・ネヴィスの歴史
ベン・ネヴィス蒸留所は1825年にジョン・マクドナルドによって設立されました。
イギリスの酒税法に伴う政府公認の蒸留所となり、ウイスキー造りに良い立地条件にも恵まれていましたが、1980年代になると経営が悪化し、1986年には操業を停止しました。
その後1989年に日本のニッカウイスキーがベン・ネヴィス蒸留所を買収しました。
当初ニッカウイスキーは、ベン・ネヴィス蒸留所の技術的な事を学ぶより本場のスコッチウイスキー業界で様々な情報を手に入れたいという目的がありました。
そこで日本の会社だと分らないようダミー会社を設立し買収しましたが、すぐにその事は明るみになってしまいニッカウイスキー関係者は地元の反応を気にしました。
しかし逆に閉鎖されたベン・ネヴィス蒸留所を再稼働させたことや、ニッカ関係者のウイスキー造りへの情熱が知られることとなり、地元の人達に大歓迎され新聞にも大きく報じられました。
このようにベン・ネヴィスは日本とイギリスの合作スコッチウイスキーとして知られるようになりました。