ベンロマックについて
ベンロマックはスペイサイドにある蒸留所の中では最も規模の小さい蒸留所で造られるスコッチウイスキーで、ベンロマック蒸留所はスコットランド北部に古くからあるフォレスの街で1898年に創業しました。
ベンロマック蒸留所は創業後に幾度も所有者が変わり、また生産停止の危機に陥るなど何度も閉鎖と再開を繰り返しましたが、1993年にシングルモルトウイスキーのパイオニアで老舗インディペンデントボトラーのゴードン&マクファイル社が新オーナーとなり、大規模な蒸留所の改修工事が行われました。
そしてベンロマック蒸留所設立からちょうど100年の1998年10月に、チャールズ皇太子立会いのもと正式にベンロマック蒸留所の再開が発表されました。
ベンロマックは良質なスコットランド産の大麦と、蒸留所近くにあるロマック丘を流れる湧水を仕込み水として使用しています。
ベンロマック蒸留所の従業員は片手で数えられるほどしかおらず、大手の蒸留所が1日で生産する量をベンロマック蒸留所では同じ量を生産するのに1カ月以上かかるなど、「手作り」という言葉がふさわしいウイスキーとしても知られています。
ベンロマックの特徴
ベンロマックには、10年、15年、25年、30年、ピートスモーク、オーガニックなど数々の製品がありますが、ピート香やスモーキーな風味を感じとることができ、またフルーティな味わいがあるなどそれぞれ特徴があります。
例えばベンロマック10年は、ゴードン&マクファイル社がベンロマック蒸留所のオーナーとなってからリリースされた第1号で、高品質のシェリー樽とバーボン樽で熟成した後に、オロロソ・シェリー樽でフィニッシュさせて、各バッチの一部を次バッチへ混ぜるという「ソレラ方式」で生産することで、品質や味わいを一定に保つというこだわりを持っています。
ピートの香りと果物の味わいが感じられ、全体的にバランスの良い仕上がりになっています。
ベンロマック25年は、ベンロマック蒸留所が閉鎖する1983年以前に造られた貴重な長期熟成原酒を使用しており、フルーツやフローラルな香りと、スパイスと柑橘系の風味をほんのり感じとることができるスペイサイドらしい仕上がりとなっています。