ブルーハンガーとは
ブルーハンガーはワイン&スピリッツの老舗ベリー・ブラザーズ&ラット社が、1980年代に生み出し販売したブレンデットウイスキーです。
ベリー・ブラザーズ&ラット社は300年以上の歴史があり、古くはイギリスに亡命していたナポレオン3世やイギリスファッション界の重要人物として知られるジョージ・ブランメルなど多くの著名人に愛され、現在ではイギリス王室御用達のスピリッツ商として有名です。ちなみにエリザベス女王やチャーチル皇太子はベリー・ブラザーズ&ラット社のワインを愛飲されているようです。
このように著名な顧客を多く持つベリー・ブラザーズ&ラット社の生み出したブレンデットウイスキーの中でも最高峰といわれている銘柄がブルーハンガーです。
ブルーハンガーという銘柄の由来は、ベリー・ブラザーズ&ラット社の上顧客に、ロイヤルフャミリーの一員でもあるウィリアム・ハンガー卿という人物がいた事が関係しています。
彼は高級なブルースーツを好んで身につけていた事から「ブルーハンガー」という愛称で呼ばれていたようで、一際目を引く紳士であり上顧客であった事からなのか、彼の愛称が銘柄になったとされています。
ブルーハンガーの特徴と今
ブルーハンガーは当初、グレーンウイスキーを混ぜ合わせたブレンデットウイスキーでしたが、ブレンドの元となる原酒がなくなった事から、一時は生産をストップしてしまい幻のウイスキーとなってしまいました。
その後、再リリースされますが現在はグレーンウイスキーではなく、モルトウイスキーを複数混ぜ合わせる製法が主流になっています。
また、ブルーハンガーはボトリングのたびにモルト原酒が違う事や、アルコール度数が45.6%という固定度数で出荷されているのも特徴です。
その再リリースを手掛けたのがダグ・マクアイヴァーという人物です。
彼はウイスキーの本場であるスコットランド出身であり、才能もあったのか類まれなる手腕を発揮し、ブルーハンガーを複活させ熱烈な支持を得る事に成功すると日本でも高く評価され、かなりの反響があったそうです。
今ではベリー・ブラザーズ&ラット社の長期熟成原酒を惜しみなく使用し、数々のスコッチウイスキーを世に送りだすヒットメーカーとして活躍しています。