シーバスブラザーズの歴史
シーバスブラザーズ社はスコットランドのハイランド地方にある北海に面したアバディーンという町で、1801年にジェームス・シーバスとジョン・シーバス兄弟によって、当時では珍しいワインやモルトウイスキー、高級食材を取り扱う高級食料品店の「シーバス・ブラザーズ・ショップ」として創業しました。
1843年にヴィクトリア女王がスコットランドのバルモラル城を訪れる際に、飲食料品の調達先としてシーバスブラザーズ社を王室御用達としました。
またシーバスブラザーズ社は1850年にはグレーンウイスキーとシングルモルトを混合する新しいウイスキー手法を試み、優れたブレンディング技術によりブレンディングの先駆者として知られるようになりました。
フランスのブドウ園がアブラムシの大発生により壊滅してコニャックとワインの供給量が減少した時にはスコッチウイスキーに注目が集まり、シーバスブラザーズ社の代表作であるブレンデッドウイスキーのシーバスリーガルが上流階級の愛飲家を中心に世界に広がっていきました。
またアメリカの禁酒法の影響でコレクターの間でもシーバスリーガルが注目されるようになりました。
1950年にカナダの巨大企業であるシーグラムに買収され拡大路線を突き進み、現在では数多くの銘酒を扱うなどシーバスブラザーズ社の名前は世界中で知られています。
シーバスブラザーズ社の代表的な商品
シーバスブラザーズ社は数多くの銘酒を取り扱っていて、中でもシーバスリーガルはシーバスリーガル12年、18年、25年などがあり、「スコッチのプリンス」と呼ばれ日本を含め世界150ヶ国以上で愛飲されています。
シーバスブラザーズ1801 リヴォルブはオーク樽で熟成され、世界で最も口当たりが良いとも言われているブレンデッドウイスキーで、ユニークなボトルが特徴的です。
その他にもロイヤルサルート21年はエリザベス2世の女王即位を祝った特別なウイスキーで、イギリス海軍が王室に敬意を表して撃ち鳴らす皇礼砲が、空砲を21回撃ち鳴らすことから熟成年数を21年にするといったこだわりがあります。