グレンフィディックの歴史
グレンフィディックは1886年にウィリアム・グラントが20年間勤めたモートラック蒸留所を辞め、妻と子供たちで蒸留所を作る事を決意した事からその歴史が始まりました。
翌年の1887年のクリスマスの日に最初の一滴を蒸留したグレンフィディックは、ブレンド用に出荷するモルトウィスキーを造ってきました。
そんな中、世界中でブレンデッドウィスキーが好まれていた時代に、ブレンデッド用ではなくシングルモルトとしてウィスキーを販売するようになり、この事は世界で初めての試みでした。
それがたちまち好評となり、安定した品質を保つためにウィスキー造りに使用しているロビー・デューの泉の水源確保を目的としてその土地を所有し、蒸留所内に瓶詰設備を設けました。
こうして自社で仕込みから瓶詰に至るまで一貫した品質管理を行うようになり、その工程がまるでワイン造りを行うシャトーのようだと「シャトーモルト」と呼ばれるようになりました。
グレンフィディックは2000年の国際ワイン&スピリッツコンペティションでは、2年連続で「ディスティラー・オブ・ザ・イヤー賞」を受賞しており、この出来事も業界史上初めての事で、グレンフィディックの名は世界的にも高く評価されています。
グレンフィディックの種類
グレンフィディックは現在、サントリーが正規輸入しており、12年、15年、18年がオフィシャルボトルとして日本では発売されています。
グレンフィディックのボトルは上から見ると丸ではなく三角形になっているのが最大の特徴です。
またオフィシャルボトル以外にも限定品のボトルが発売されており、限定500本のグレンフィディック50年は、発売開始から10年間に渡り、毎年50本ずつ固有の番号と手作りのボトル、革製のケースに証明書付で発売されている貴重なグレンフィディックです。