グレンタレットについて
グレンタレットはスコットランドの南ハイランド原産のスコッチウイスキーで、グレンタレット蒸留所はスコットランド最古の蒸留所の一つとして知られています。
グレンタレットとはゲール語で「タレット川の谷」を意味し、その名の通りグレンタレット蒸留所はタレット川のほとりに位置しており、ウイスキーの仕込み水はタレット川の水を使用しています。
グレンタレットは麦芽の香ばしさが特徴で、軽い口当たりとフルーティーな味わいを感じることができます。
グレンタレットは1974年に国際ワイン・スピリッツ品評会で賞を受けるなど愛飲家の間でも人気のウイスキーで、またフェイマスグラウスの原酒としても有名です。
グレンタレット蒸留所について
グレンタレット蒸留所は1775年創業とされていますが、1717年にはウイスキーを製造していたという記録が残されているなど大変歴史のある蒸留所です。
当初は立地した地名にちなんでホッシュ蒸留所と呼ばれていましたが、19世紀の終わり頃にグレンタレット蒸留所に改名しました。
グレンタレットは長い歴史の中で経営不振により1921年から1959年まで長期間閉鎖されていましたが、ウイスキー愛好家であるジェームズ・フェアリーによって再操業されました。
またグレンタレット蒸留所では「ウイスキーキャット」として穀物をネズミから守るために雌猫のタウザーが飼われており、タウザーは24年という長い生涯の中で28899匹のネズミを捕まえたとしてギネス記録になったことでも有名です。
タウザーは1987年に亡くなりましたが、訃報は新聞でも報じられたくさんの人々がタウザーの死を悲しんだと言われています。
グレンタレット蒸留所は蒸留所と熟成庫を見学できるツアーがあり、年間12万人の観光客が訪れるなど大変人気の蒸留所で、蒸留所内にはタウザーの像があり観光客を出迎えています。