ヘーゼルバーンについて
ヘーゼルバーンについて
ヘーゼルバーンは、かつてスコットランドのウイスキー産業の中心地と言われていたキャンベルタウン産のスコッチウイスキーで、スプリングバンク蒸留所で造られるシングルモルトウイスキーです。
ヘーゼルバーンは、閉鎖された蒸留所の名前であり、ヘーゼルバーン蒸留所の跡地に建設されたスプリングバンク蒸留所にて、1997年から生産されています。
スプリングバンク蒸留所では、仕込み水として蒸留所からわずか5キロ離れたクロスヒル湖の水を使用しており、この湖は19世紀にアーガイル公キャンベルが、キャンベルタウンの蒸留所のために作らせた人工の貯水池です。
ヘーゼルバーンの特徴は、ノンピート麦芽を使用し、3回の蒸留で造られています。
ローランドの華やかさと、キャンベルタウン特有の潮の香りが感じられ、甘さと深みのあるコクが女性でも抵抗なく飲むことできると言われています。
ヘーゼルバーンの歴史
ヘーゼルバーンの歴史
ヘーゼルバーン蒸留所は、キャンベルタウンで大きな蒸留所として有名でしたが、1925年に閉鎖され現在では工場の一部分だけが残っています。
また、ニッカウイスキーの創業者で、ジャパニーズウイスキーの父とも呼ばれている竹鶴政孝が修行した蒸留所としても知られています。
キャンベルタウンは最盛期には30ヶ所以上の蒸留所が存在し、海運にも恵まれ多くの取引が行われましたが、品質より量を重視した経営方針が問題となりました。
その結果キャンベルタウンのウイスキーは評判が悪くなり、またアメリカ合衆国での禁酒法と大恐慌の影響も重なり、ほとんどの蒸留所は閉鎖されました。
このような困難な状況であっても生き抜いてきたスプリングバンク蒸留所とグレンスコシア蒸留所、近年復興したグレンガイル蒸留所と現在では3つの蒸留所が操業しています。
キャンベルタウンモルトの復興を目指し、スプリングバンク蒸留所が強い思いを込めてヘーゼルバーンの名前を受け継いでいます。