リトルミルの歴史
リトルミル蒸留所はスコットランドのローランド地方に位置する蒸留所で、スコットランド最古の蒸留所の一つです。
リトルミル蒸留所は1772年に創業しましたが、14世紀からビール醸造と同時にウイスキー造りも行われてきたとも言われています。
リトルミル蒸留所はハイランドとローランドの境界線の南にあるキルパトリックの丘の麓に流れるクライド川に面して建てられました。
クライド川周辺は大麦の生産地であり、またキルパトリックの丘の周辺にはウイスキーの製造に必要な湧き水が豊富にあることからウイスキー造りが盛んに行われてきました。
しかしリトルミル蒸留所は長い歴史の中で所有者が幾度と変わり、操業と休業を繰り返しましたが、その後1994年に閉鎖され、2004年には火災で焼失してしまいました。
現在リトルミル蒸留所は完全に取り壊され住宅地になっており、閉鎖蒸留所としてファンの間で希少価値が高まっています。
リトルミルの特徴
リトルミルは1930年代まではローランドの特徴である3回蒸留を行ってきましたが、その後2回蒸留に変更されました。
リトルミルのポットスチルはネックの部分が円筒系の変形ポットスチルが使われており、またラインアームに取り付けられたアルコール蒸気をコントロールするメーターにより、リトルミルの特徴である濡れた段ボールのような香りが生まれたと言われています。
またリトルミルは独特なクセのあるオイリーな味わいやオートミールのような香りも感じとることができ、非常に個性的なウイスキーとしても有名です。