オールド・パーについて
オールド・パーはイギリスの酒造メーカーであるディアジオ社の子会社マクドナルド・グリンリースが製造しているスコッチウィスキーです。
19世紀頃から発売されていたオールド・パーは発売当初から高い人気を誇っており、当時の上流階級の社交場では欠かせない存在となっていました。
1873年に岩倉具視の欧米使節団が持ち帰ったウィスキーとしても知られ、日本で初めて紹介されたスコッチウィスキーです。
また、明治天皇に献上され、吉田茂や田中角栄など歴代の総理大臣が愛飲した事でも知られています。
オールド・パーのボトルは、簡単に倒れないように斜めに立つ特殊な構造となっており、17世紀の陶製ボトルをイメージしたクラックル・パターンというひび割れ模様が印象的なデザインです。
このデザインは、日本を代表するサントリーのウィスキーオールドがボトルデザインの参考にしたと言われています。
オールド・パーの種類
オールド・パーは12年、18年、スーペリアが主なラインナップとされており、この他にも500周年記念ボトルなどが数量限定ボトルも発売されてきました。
現在はスクリュータイプのキャップが主流ですが、ティンキャップと呼ばれるはね上げ式のキャップを採用していた事や、オールド・パーの空ボトルを使用した粗悪品を防ぐために、注ぎ口の根元にプラスチックの玉を取り付けたボトルが流通していました。
これらは現在では入手する事が困難なため、愛飲家やコレクターの間では重宝されており、高値で取引される事もあります。