ポートエレンについて
ポートエレンはスコットランドのウイスキーの聖地として有名なアイラ島原産のスコッチウイスキーで、ポートエレン蒸留所はポートエレン港の町の外れに位置しています。
ポートエレン蒸留所は1825年に創業しましたが、1929年から1966年まで操業を停止していました。
その後生産を再開しましたが1983年5月に再び生産を中止し、現在では製造免許もなく蒸留所が閉鎖されているので今後ウイスキーが造られる可能性がない状態となっています。
ポートエレン蒸留所は完全閉鎖蒸留所ということもあり、幻のアイラモルトとして大変希少価値が高まっています。
ポートエレンの味わいはハーブの風味とスパイシーさとオイリーな口当たり、そしてアイラモルトの特徴であるドライでスモーキーな風味を感じることができると言われています。
またダグラスレイン社のフレッド社長曰く、今までにリリースされた数々のポートエレンの中でも一番の特徴は「なめし皮」の味がするといった独特な味わいを持っているとされています。
ポートエレンの歴史
ポートエレン蒸留所は1825年にアレクサンダー・カー・マッケイによって創業され、その後約100年間家族経営が続けられました。
ポートエレン蒸留所が閉鎖された後も製麦部門だけは拡張され、現在はモルトスター(麦芽だけを専門に造る業者)として、同じUD社系列であるカリラ蒸留所やラガヴーリン蒸留所をはじめとしたアイラ島の他の蒸留所に麦芽を提供しています。
またポートエレン蒸留所は、連続式蒸留機を考案したイーニアス・コフィーの蒸留機の実験を行った蒸留所としても有名です。
イギリスのエリザベス女王も1980年に訪問するなど、ウイスキーの歴史上とても重要な蒸留所としても知られています。